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マンガ・アニメで論文・レポートを書く 山田 奨治(編集) - ミネルヴァ書房
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マンガ・アニメで論文・レポートを書く (マンガアニメデロンブンレポートヲカク) 「好き」を学問にする方法 (スキヲガクモンニスルホウホウ)

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A5判
288ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-623-07942-1   COPY
ISBN 13
9784623079421   COPY
ISBN 10h
4-623-07942-2   COPY
ISBN 10
4623079422   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年3月28日
最終更新日
2017年3月28日
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紹介

マンガ・アニメで研究するとはいかなることなのか。表現論・作家論・作品論に偏ることなく、実社会との接点を重視した研究はいかになされるのか。マンガ・アニメを題材に論文を書きたいという国内外の学生が増える一方、現状の大学教育ではそれに対応できていない。本書では、マンガ・アニメで論文を書く際の「お手本」を学際的な観点から作り、学生や教員の一助となることを目指す。

目次

はじめに


序 章 マンガ・アニメで研究するということ(山田奨治)


 第I部 文化・社会からマンガ・アニメへ

第1章 語り──マンガ・アニメの伝統的コンテンツからの継承性(谷川建司)
 1 何を明らかにするのか
 2 『魔法少女まどか☆マギカ』
 3 『JIN─仁─』
 4 日本人の好むナラティヴの完成形としての「忠臣蔵」
 5 結 論

コラム1 戦う文豪、闘う偉人──「異能バトル」作品からみる現在(飯倉義之)

第2章 形態──デジタル化時代のマンガと読者の生きられる時間(石田佐恵子)
 1 時間の社会学から探求する「マンガと時間」
 2 「連載」という作品発表形態の成立──マンガ雑誌と市場構造
 3 「物語の中の時間」と「読者の生きられる時間」との関係
 4 デジタル化時代のマンガと読者の生きられる時間

コラム2 マンガが社会と繋がるとき──〈3・11マンガ〉から考える(イトウユウ)

第3章 教育──子どもだけの世界における子どもの自律性・生命性・道徳(宮崎康子)
 1 子どもだけの世界
 2 自律性の獲得と人間形成の物語としての『漂流教室』
 3 『7SEEDS』における未来に蒔かれた種としての子どもたち
 4 子どもの自律性・生命性・道徳

コラム3 生命性の次元に触れる──五十嵐大介『海獣の子供』(宮崎康子)

第4章 政治──「伝記学習マンガ」を形作るもの(イトウユウ/山中千恵)
 1 何を明らかにするのか
 2 伝記学習マンガのタイトル選択傾向を分析する
 3 伝記学習マンガの「表現」を分析する
 4 「学習マンガ」と「伝記本」の親和性
 5 結論──伝記学習マンガの〈政治性〉

第5章 近代性──産科医・助産師の活躍する“医療マンガ”(安井眞奈美)
 1 少数派の立場から考える
 2 産科医、助産師の活躍するマンガ
 3 出産環境の近現代
 4 医療マンガは何を物語っているのか
 5 医療マンガの社会的意義

コラム4 メディアに描かれる子どもイメージ(宮崎康子)


 第Ⅱ部 マンガ・アニメから文化・社会へ

第6章 舞台──日本のアニメ・マンガと観光・文化・社会(岡本 健)
 1 アニメ・マンガと観光の関係性
 2 アニメ聖地巡礼とコンテンツツーリズム
 3 アニメ・マンガ聖地における文化の伝達
 4 コンテンツツーリズムに関わるコミュニケーション
 5 観光コミュニケーションと文化創造

第7章 メディアミックス──そういうのもあるのか(横濱雄二)
 1 メディアミックス
 2 『孤独のグルメ』について
 3 マンガ受容の広がり
 4 井之頭五郎というキャラ
 5 キャラと作品のメディアミックス

コラム5 フランスにおけるmangaの受容──影響、占有、周縁?(高馬京子)

第8章 海外展開──『るろうに剣心』の映画化とフィリピンでの人気(北浦寛之)
 1 映画のヒットと海外展開
 2 『るろうに剣心』の映画化
 3 フィリピンでの人気
 4 他のアニメは「剣心」に続けるか

コラム6 卒論テーマは「韓国でマンガが大人気」です!──それって、いつのどんなマンガの話?(山中千恵)

第9章 少女──フランス女性読者のアイデンティティー形成とキャラクターの役割(高馬京子)
 1 何を明らかにするのか
 2 フランスにおけるshojo受容の歴史的背景
 3 フランスのメディア言説による追従すべき少女像の形成
 4 フランス読者の言説により理想として形成されるshojoの少女像
 5 結論にかえて

コラム7 英国新聞からみる日本の児童ポルノ問題──マンガ・アニメの記述を中心に(小泉友則)

第10章 食──ひとり飯にみる違和感と共感のゆくえ(西村大志)
 1 食べることの滑稽さ──『かっこいいスキヤキ』
 2 共感される自由なひとり飯──『孤独のグルメ』
 3 共感から実用へ──『花のズボラ飯』
 4 滑稽さへの回帰とネット時代の食マンガのゆくえ──『食の軍師』

第11章 言語──日本語から見たマンガ・アニメ(金水 敏)
 1 何を明らかにしようとするか
 2 役割語とは何か
 3 物語の構造とアーキタイプ
 4 アーキタイプと役割語
 5 ケーススタディ──『風の谷のナウシカ』
 6 研究法のまとめ

コラム8 「せんせい、ちょっと待っておれ!」──マンガ・アニメに牽引された日本語学習(山本冴里)


おわりに
マンガ・アニメ作品名索引
人名索引

著者プロフィール

山田 奨治  (ヤマダ ショウジ)  (編集

2017年1月現在 国際日本文化研究センター研究部教授(テレビ・コマーシャル研究)

上記内容は本書刊行時のものです。