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人間(ひと)とは何ぞ 沓掛 良彦(著/文) - ミネルヴァ書房
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人間(ひと)とは何ぞ (ヒトトハナンゾ) 酔翁東西古典詩話 (スイオウトウザイコテンシワ)

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四六判
250ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-623-07410-5   COPY
ISBN 13
9784623074105   COPY
ISBN 10h
4-623-07410-2   COPY
ISBN 10
4623074102   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C0310  
0:一般 3:全集・双書 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2015年8月13日
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書評掲載情報

2015-07-12 読売新聞
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目次

 第Ⅰ部 藪睨み古典詩垣覗き
第1章 自由気ままに垣覗き
 1 ギリシアの墓碑銘
 2 中国古典詩における月
 3 サッフォーの詠う月
 4 詩的ならざる詩
 5 江戸狂詩の鬼才の自嘲
 6 中世ラテンの飲酒詩

第2章 古今東西垣覗き
 1 槍を横たえて詩を賦す
 2 人生はこれ夢
 3 閨怨あるいは女のひとり寝の歌
 4 艶なる印度古詩
 5 芭蕉俳句の漢訳

第3章 男と女、富と貧を垣覗き
 1 素朴なるアルバ
 2 洒脱なる漢詩和訳
 3 催馬楽に見るおおらかな性表現
 4 異教徒詩人の女性諷刺
 5 「儒侠」の豪放な飲酒詩
 6 良寛和尚の貧の歌
 7 乞食(こつじき)詩人の歌

第4章 苦しみ、悲しみ、そして喜び垣覗き
 1 中世を生きる才媛の哀しみ
 2 中世歌謡に見る無常観
 3 学者先生の退屈な詩
 4 一休和尚の図形詩
 5 中世ユダヤ詩人の「ハルチャ」三篇
 6 幕末志士高杉晋作の詩二首
 7 ルネサンス女流詩人の悲恋の詩
 8 蜀山人大田南畝の狂詩二首
 9 江戸文人の戯れの「姦詩」

第5章 漫歩しながら垣覗き
 1 ビザンティンの民衆歌謡
 2 詩人と貧
 3 泥棒詩人の悔悟の詩
 4 貧を嘆く学者詩人の詩
 5 「詩経」の素朴な愛の詩
 6 画家・彫刻家の詩
 7 文人画家の詩

第6章 狂詩の愉しみ
 1 衰退する漢文とラテン語教育
 2 寝惚先生と銅脈先生

 第Ⅱ部 ギリシア・ローマ文学閑話
第7章 詩と哲学の相克
 1 客観的真理と虚
 2 西行・マラルメ・ルクレティウス

第8章 ホメロスと海
 1 海を知らなかったギリシア人
 2 「海の叙事詩」としての『オデュッセイア』

第9章 ヘシオドスの描いた楽園
 1 楽園への憧れ
 2 ギリシア人の楽園

第10章 歌と詩のあいだ
 1 縁遠い合唱抒情詩
 2 失われた音楽の面影

第11章 近代的なエウリピデス
 1 頂点に立つ三大悲劇詩人
 2 巨人の筆──アイスキュロス
 3 千古不朽の傑作──ソポクレス
 4 ギリシア悲劇の変革者──エウリピデス

第12章 アリストパネス的笑い
 1 古代アテナイの政治でも
 2 今ほしい痛快批判精神
 3 豊饒な笑いの世界へ

第13章 牧歌の伝統
 1 牧歌というもの
 2 牧歌の創始者としてのテオクリトス
 3 ウェルギリウスとローマの牧歌
 4 ルネサンス以後の牧歌

第14章 ヴァレリーによる『牧歌』の翻訳
 1 ヨーロッパの教養人とラテン語
 2 ラテン語とフランス語の言語空間の違い
 3 消えるウェルギリウスの面影

第15章 ギリシア歳時記
 1 ギリシアの四季
 2 春されば 天つ乙女が
 3 萌黄の頸の 春の鳥が
 4 陽が肌を焦がす
 5 やかましく鳴く蟬よ
 6 秋山の 木の葉を見ては
 7 あらゝげる 寒あらし
 8 霧氷に覆われた森

第16章 『さかしま』の呪縛
 1 ラテン語散文の黄金時代
 2 『さかしま』の主人公のラテン語観
 3 キケロへの接近

あとがき即ち贅言
索  引

著者プロフィール

沓掛 良彦  (クツカケ ヨシヒコ)  (著/文

西洋古典学者、比較文学者。東京外国語大学名誉教授。

上記内容は本書刊行時のものです。