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人間(ひと)とは何ぞ
酔翁東西古典詩話
- 書店発売日
- 2015年6月30日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
書評掲載情報
2015-07-12 | 読売新聞 |
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目次
第Ⅰ部 藪睨み古典詩垣覗き
第1章 自由気ままに垣覗き
1 ギリシアの墓碑銘
2 中国古典詩における月
3 サッフォーの詠う月
4 詩的ならざる詩
5 江戸狂詩の鬼才の自嘲
6 中世ラテンの飲酒詩
第2章 古今東西垣覗き
1 槍を横たえて詩を賦す
2 人生はこれ夢
3 閨怨あるいは女のひとり寝の歌
4 艶なる印度古詩
5 芭蕉俳句の漢訳
第3章 男と女、富と貧を垣覗き
1 素朴なるアルバ
2 洒脱なる漢詩和訳
3 催馬楽に見るおおらかな性表現
4 異教徒詩人の女性諷刺
5 「儒侠」の豪放な飲酒詩
6 良寛和尚の貧の歌
7 乞食(こつじき)詩人の歌
第4章 苦しみ、悲しみ、そして喜び垣覗き
1 中世を生きる才媛の哀しみ
2 中世歌謡に見る無常観
3 学者先生の退屈な詩
4 一休和尚の図形詩
5 中世ユダヤ詩人の「ハルチャ」三篇
6 幕末志士高杉晋作の詩二首
7 ルネサンス女流詩人の悲恋の詩
8 蜀山人大田南畝の狂詩二首
9 江戸文人の戯れの「姦詩」
第5章 漫歩しながら垣覗き
1 ビザンティンの民衆歌謡
2 詩人と貧
3 泥棒詩人の悔悟の詩
4 貧を嘆く学者詩人の詩
5 「詩経」の素朴な愛の詩
6 画家・彫刻家の詩
7 文人画家の詩
第6章 狂詩の愉しみ
1 衰退する漢文とラテン語教育
2 寝惚先生と銅脈先生
第Ⅱ部 ギリシア・ローマ文学閑話
第7章 詩と哲学の相克
1 客観的真理と虚
2 西行・マラルメ・ルクレティウス
第8章 ホメロスと海
1 海を知らなかったギリシア人
2 「海の叙事詩」としての『オデュッセイア』
第9章 ヘシオドスの描いた楽園
1 楽園への憧れ
2 ギリシア人の楽園
第10章 歌と詩のあいだ
1 縁遠い合唱抒情詩
2 失われた音楽の面影
第11章 近代的なエウリピデス
1 頂点に立つ三大悲劇詩人
2 巨人の筆──アイスキュロス
3 千古不朽の傑作──ソポクレス
4 ギリシア悲劇の変革者──エウリピデス
第12章 アリストパネス的笑い
1 古代アテナイの政治でも
2 今ほしい痛快批判精神
3 豊饒な笑いの世界へ
第13章 牧歌の伝統
1 牧歌というもの
2 牧歌の創始者としてのテオクリトス
3 ウェルギリウスとローマの牧歌
4 ルネサンス以後の牧歌
第14章 ヴァレリーによる『牧歌』の翻訳
1 ヨーロッパの教養人とラテン語
2 ラテン語とフランス語の言語空間の違い
3 消えるウェルギリウスの面影
第15章 ギリシア歳時記
1 ギリシアの四季
2 春されば 天つ乙女が
3 萌黄の頸の 春の鳥が
4 陽が肌を焦がす
5 やかましく鳴く蟬よ
6 秋山の 木の葉を見ては
7 あらゝげる 寒あらし
8 霧氷に覆われた森
第16章 『さかしま』の呪縛
1 ラテン語散文の黄金時代
2 『さかしま』の主人公のラテン語観
3 キケロへの接近
あとがき即ち贅言
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。