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朱子学入門 垣内 景子(著/文) - ミネルヴァ書房
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朱子学入門 (シュシガクニュウモン)

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四六判
232ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-623-07391-7   COPY
ISBN 13
9784623073917   COPY
ISBN 10h
4-623-07391-2   COPY
ISBN 10
4623073912   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2015年8月13日
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目次

はじめに──私たちは自由にものを考えているか?

第一章 仏教なんてぶっとばせ──朱子学の位置
 新儒教としての朱子学
 「述べて作らず」
 御用学問化と経書
 仏教の魅力
 朱子学登場前夜
 道学と道統
 「聖人学んで到るべし」
 「心の欲する所に従いて矩を踰えず」

第二章 気のせいって何のせい?──朱子学の世界観
 気とは何か?
 陰 陽
 気質・五行
 有の世界観
 あらゆるものは気でできている
 気と生死
 気と鬼神
 祖先崇拝の問題
 気と運命・個性
 気質の変化
 心の動きも気の作用
 理気二元論

第三章 理屈っぽいのが玉に瑕──朱子学の世界認識
 朱子学=理学
 気の世界からの人間の逸脱
 理とは何か?
 個別性・多様性の原理と世界の均一感
 人間における理=性
 人はなぜ理を求めるのか?
 「きちがひにならないため」 
 理の根拠
 理が人を殺す
 理批判の難しさ
 朱熹の理批判
 理よりも物を
 高きを好む
 心と理
 性即理と心即理

第四章 たかが心、されど心──朱子学の最優先課題
 狭義の心学・広義の心学
 性と情
 性善説と性即理
 心は性情を統べる
 工夫への意志としての心
 心の紛擾をどう解決するか
 心が心を観る?
 心への迂回路
 性へのアプローチ
 意識の発動以前を意識的にコントロールする?
 「涵養はすべからく敬を用いるべし」

第五章 まずは形から──朱子学の方法・その一「居敬」
 初めての師
 未発の存養
 静 坐
 湖南学の「已発の端倪察識」
 湖南学との決別
 未発已発を一貫する方法・敬
 主一無適
 聖人の心の状態としての敬
 模倣と習慣化
 整斉厳粛
 外から内へ
 小学と敬
 居敬と格物窮理

第六章 世界は一枚のジグソーパズル──朱子学の方法・その二「格物窮理」
 格物致知
 格物=窮理
 物を見ること=理を見ること
 「致知は格物に在り」
 格る・窮める・致す
 一か百か
 豁然貫通
 世界は一枚のジグソーパズル
 真理の探究?
 格物窮理の現場
 すべては心のために
 格物窮理と居敬
 終わらない道のり
 朱熹と朱子学

第七章 ああ言えば、こう言う──朱熹と朱子学
 偽学から体制教学へ
 朱子学と科挙
 朱熹と朱子学と朱子学批判
 朱熹のバランス感覚
 ああ言えば、こう言う
 最愛の不肖の弟子の「気象」
 気象よりも工夫
 朱熹の用意した朱子学
 朱子学から最も自由な朱熹
 朱熹の用意した陽明学

第八章 心の外には何もない──朱子学と陽明学
 竹の理を窮める
 龍場の大悟
 心の外に理などない
 心即理と性即理
 不善・工夫を語る余地
 心が望めば
 誠意・致知・格物
 知行合一
 道行く人はみな聖人
 聖人にならなかった朱熹と聖人になった陽明
 陽明と陽明学
 陽明のバランス感覚

第九章 朱子学を学ぶと人柄が悪くなる?──日本の朱子学
 朱子学への嫌悪感
 「道学先生」像
 おのれのための朱子学
 朱子の直弟子になる
 朱子学の土着化
 日本の朱子学は本モノの朱子学か?
 物読み坊主とエリート官僚
 三年も喪に服するなんて
 日本が中国だ
 朱子学の有用性
 武士道と朱子学
 陽明学の有用性
 日本の無思想と朱子学

第十章 朱子は君子か?──朱熹の人物像
 困ったヤツ
 宿命のライバル
 永遠のアイドル
 聖人と君子
 聖人のことは不可知
 儒教における人物評価

おわりに──世界の辺境で朱子学を問う

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著者プロフィール

垣内 景子  (カキウチ ケイコ)  (著/文

2015年7月現在 明治大学文学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。