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出版者情報
驚くべき乳幼児の心の世界
「二人称的アプローチ」から見えてくること
- 書店発売日
- 2015年4月1日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
書評掲載情報
2015-04-26 |
毎日新聞
評者: 村上陽一郎(東京大学名誉教授・科学史) |
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目次
謝辞/日本語版の刊行に寄せて/凡例
Chapter 1 ひとつの謎
1 マルハナバチ、マグロ、そして赤ちゃん:似たような問題?
2 それって、問題なのか?
Chapter 2 ギャップに注意
1 (不可能な)ギャップ
2 ギャップの問題
3 (いわゆる)ギャップを越えて
Chapter 3 かかわる心:二人称的アプローチ
1 二人称的アプローチ
2 かかわりのなかで他者を知覚するということ
3 二人称的かかわりの構成的役割
4 二人称的方法論って?
5 赤ちゃん、人への二人称的アプローチ、そして本書のこれから
Chapter 4 出合いをつくる:模倣
1 見知らぬ人との心理的出合いづくり
2 模倣と新生児
3 逆説的なわざとしての模倣
4 新生児模倣は反射行動か?
5 新生児模倣とギャップ
6 なぜ、新生児は模倣するのか?
Chapter 5 会話をはじめる
1 対話とは何か?
2 対話とコミュニケーションの構造的な特徴
3 対話とコミュニケーションの機能的な特徴:開放性と承認
4 伝えようとする意図:相互性に向けて
5 コミュニケーションのパラドックス
6 まとめ
Chapter 6 注目を経験する
1 赤ちゃんはいつ、他者の注目に気づくのか:対立する議論
2 注目することは必ず対象とのかかわりを含む
3 注目の気づきはその対象の気づきと結びついている
4 知覚可能な注目対象となる“条件特性”
5 他者の注目対象としての自己:応答し、注目を方向づけるもの
6 身体の部位、および「対象」としての行為
7 注目の他の「対象」:他人、手にとったもの、出来事
8 もう一つの発達モデル:二人称的物語
9 まとめ
Chapter 7 自己意識を感じる
1 自己とは何であり、誰であり、どういうときのことか
2 自己意識される情感:自己が他者に見えることについての情動
3 標準的な発達の連鎖:自己概念が自己意識の情動につながる
4 自己が見えることから引っ込むこと:はにかみ、照れ隠し、戸惑い
5 自己を見せることを強調する:見せびらかし
6 自閉症における自己を見せることを弱めることと強めること
7 自己意識の情動理論への示唆:もう一つの物語
8 まとめと結論
Chapter 8 意図をもてあそぶ
1 意図についてどのように考えるべきか?
2 知覚可能性
3 意図は文脈を必要とする
4 意図はかかわり得ることをともにする
5 赤ちゃんは他の人々の意図をどう扱うか
6 意図への気づきはいかに発達するか?
7 おわりに
Chapter 9 おかしみの共有
1 おかしみって、どういうこと?
2 ユーモアの発生に関する2つの認知‐発達的な見方
3 笑いの特質と意味
4 赤ちゃんは何に対して笑うか?:乳児の笑いの異なる種類と文脈
5 他者の笑いへの感受性
6 ユーモアにおける距離と非・かかわり
7 おわりに
Chapter 10 コミュニケーションでだます
1 ウソのコミュニケーション、信念の理解、そして真実のコミュニケーション
2 初期のウソは疑似‐欺瞞か
3 隠し立て、だまし、気そらし、そして、ふりをすること:さらに早期の非言語的だまし
4 なぜ、だますことは発達するのか
Chapter 11 他の心、他の文化
原書注/訳者解説/訳者あとがき/人名索引/事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。