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出版者情報
ユーラシア地域大国の文化表象
- 書店発売日
- 2014年3月20日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
目次
刊行にあたって
序 章 ロシア・中国・インド(望月哲男)
――比較の意味とその背景
1 文明圏の交わるところ
2 ロシアと中国
3 ロシアとインド
4 アジア的文化空間――本書の構成
第Ⅰ部 アジアにおける文化表象の諸相
第1章 キリスト教音楽の受容と土着化(井上貴子)
――ロシア、中国、インドの比較
1 音楽文化を比較するための新たな理論的視座
2 ロシアにおけるキリスト教音楽の受容と土着化
3 中国におけるキリスト教音楽の受容と土着化
4 ロシア、中国、インドのキリスト教音楽――比較の視点
5 インドにおけるキリスト教の教派形成史
6 独立インドのキリスト教音楽の展開
7 ロシア、中国、インドのキリスト教音楽――比較の有効性
第2章 ステレオタイプの後に来るものとは(S・V・シュリーニヴァース
:小尾 淳訳)
――インド映画におけるアジア・イメージ
1 初期のインド映画におけるアジア・イメージ
2 戦争と平和のイメージ
3 想像上の愛の街
4 1970年代――湾岸移住とニューマネー
5 香港映画による媒介――借用と再現
6 グローバル化への憧れと「新しい映画狂」
7 ステレオタイプの後に
第3章 地域大国の世界遺産(高橋沙奈美/小林宏至/前島訓子)
――宗教と文化をめぐるポリティクス・記憶・表象
1 周縁から見るユネスコ世界遺産
2 インド:ブッダガヤーにおける仏教遺跡の世界遺産登録と交錯する思惑
3 中国:「福建土楼」の世界文化遺産登録にみる表象のポリティクス
4 ロシア:世界遺産の意義と宗教文化財の運命――ソロフキ諸島のケース
5 誰の/何のための遺産か――開かれた議論に向けて
第Ⅱ部 中国とロシア――相互認識と文化表象
第4章 非対称な隣国(村田雄二郎)
――近代中国の自己像におけるロシア・ファクター
1 中露関係の非対称性
2 オロス館と北京伝道団
3 ジュンガル問題と中露関係
4 近代の中露関係
5 露清密約と李鴻章
第5章 よい熊さん わるい熊さん(武田雅哉)
――中華人民共和国の図画像資料に見えるロシア・ソ連イメージ
1 中華人民共和国とロシア・ソ連の政治的からみのおさらい
2 ある〈敵〉の描きかた
3 〈よい熊さん〉の描かれかた
4 〈わるい熊さん〉の描かれかた
5 愛憎は河の流れのごとく
第6章 幻想と鏡像(越野 剛)
――現代ロシア文学における中国のイメージ
1 帝政ロシアの中国イメージ
2 ソ連の中国イメージ
3 現代ロシアの中国イメージ
第Ⅲ部 インドとロシア――境界を越える思想
第7章 周縁からの統合イデオロギー(杉本良男)
――マダム・ブラヴァツキーと南アジア・ナショナリズム
1 神秘主義とナショナリズム
2 マダム・ブラヴァツキーと神秘主義
3 神智協会と南アジアのナショナリズム
4 周縁からの統合イデオロギー
第8章 マイトレーヤとレーニンのアジア(中村唯史)
――無国籍者レーリヒの世界図
1 レーリヒの軌跡
2 インドへの道
3 ソ連への道
4 レーリヒのシャンバラ
5 普遍とルーシのあいだ
第9章 帝国の暴力と身体(望月哲男)
――トルストイとガンディーのアジア
1 20世紀初めの風景
2 1905年の衝撃――ロシア・日本・インド
3 トルストイからのメッセージ――「インド人への手紙」
4 帝国空間と暴力
5 アジアの精神と身体
6 試練としての思想
終 章 ユーラシア諸国の自己表象(望月哲男)
――ロシア・中国・インドの比較から
1 「外来」文化への対応から
2 中露関係史から
3 ロシア・インド関係から見るアジア像
4 ユーラシア文化比較の旅へ
人名索引
事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。