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出版者情報
ルーマン法と正義のパラドクス : 12頭目のラクダの返還をめぐって
発行:ミネルヴァ書房
縦220mm
342ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2006年2月
- 登録日
- 2015年12月20日
- 最終更新日
- 2015年12月20日
紹介
多くのラクダを所有する男が、子どもたちに次のような遺言を残した。長男には、所有する半分のラクダ、つまり6頭を与える、次男には4分の1を、そして三男には6分の1を。ところが、男が亡くなったときラクダは減って11頭になり、分配が困難になった。調停にあたった裁判官は、子どもたちに裁判官自身のラクダを1頭貸して12頭とし、それぞれ2分の1の6頭、4分の1の3頭、6分の1の2頭を与えたのち、貸した1頭を返してもらった…。イスラム世界の法寓話についてのルーマンの提示したテーゼに、それぞれの著者が応答するかたちで、法と正義のパラドクスに関し、神学、哲学、社会学、法理論のパースペクティブから議論を展開する。
目次
テーゼ(12頭目のラクダの返還-社会学的法分析の意味)
応答(もしもヨハネが、アリストテレスと正義をめぐる対話を深めたら-ニクラス・ルーマン「12頭目のラクダ」のための後書き
法の根本パラドクスとその展開-パラドクスの分析論によせて
いかにしてアラーの意志とともにありうるか?
自己言及的ラクダ-近代の自律的法の創成
法疎隔化-12頭目のラクダの社会的付加価値によせて)
インタビュー(ニクラス・ルーマンと法社会学-ニクラス・ルーマンとの対談:1991年1月7日、ビーレフェルトにて)
上記内容は本書刊行時のものです。