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フェイクニュースの免疫学 サンダー・ヴァン・ダー・リンデン(原著) - みすず書房
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フェイクニュースの免疫学 (フェイクニュースノメンエキガク) 信じたくなる心理と虚偽の構造 (シンジタクナルシンリトキョギノコウゾウ)

社会科学
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発行:みすず書房
四六判
重さ 440g
416ページ
定価 3,800 円+税   4,180 円(税込)
ISBN
978-4-622-09839-3   COPY
ISBN 13
9784622098393   COPY
ISBN 10h
4-622-09839-3   COPY
ISBN 10
4622098393   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年3月16日
書店発売日
登録日
2026年2月6日
最終更新日
2026年3月13日
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書評掲載情報

2026-05-16 日本経済新聞  朝刊
評者: 藤代裕之(法政大学教授)
2026-04-11 朝日新聞  朝刊
評者: 植原亮(東京大学准教授・科学哲学)
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紹介

「5G電波のせいで新型コロナウイルスの被害が拡大している」「あのピザ店は巨大な児童売買組織の拠点だ」「400人以上もの人さらいが村にやってきたらしい」――。これらはすべて実在したフェイクニュースで、一つの共通点がある。それは、どれもが実際に死傷者が出た事件と関係している点だ。いまや、出所不明のフェイクがリアルな被害につながっている。
このような誤情報が次々に伝染して社会にダメージを与える様子は、感染症のパンデミックの情景によく似ている。そして本書によれば、その対策方法もよく似ている――ワクチンを打てばいいのだ!
本書には、人間の認知のしくみと誤情報の性質に基づく「心理的接種理論」の詳細と、それを社会実装する方法が記されている。そして重要なことに、心理的ワクチンは誰もが身近な友人や家族に接種できるという。本書を読めばフェイクを見抜きやすくなるだけでなく、「心理的な集団免疫」の実現にあなたがコミットできるようになる。
SNS全盛、インフォデミックの時代に必携の「心のワクチン」学。

目次

プロローグ

第I部 精神のウイルス
1 真実の錯覚――脳はいかにして事実と作り話を区別するのか
子どもたちも大丈夫ではない/予測する脳/真実は錯覚なのか?/誤情報効果
フェイクニュースの抗原1 真実をより流暢にする

2 動機付けられた脳――あなたが信じたいこと
ベイズ的な脳/脳が動機付けられるわけ/社会的な状況/二極化の証拠をめぐって科学者の意見が両極端に分かれている理由
フェイクニュースの抗原2 正確性指向の動機を引き出す

3 陰謀論効果――真実はそこにある
陰謀論的世界観/陰謀論的思考の7つの特質
フェイクニュースの抗原3 陰謀論的思考の7つの特質を見抜いて抗う

4 なぜウイルスは頭から離れようとしないのか――誤情報持続効果
誤情報持続効果/今なお生き続けるウイルス/誤情報の影響はなぜ持続するのか?/影響が持続しないよう誤情報を訂正する
フェイクニュースの抗原4 誤情報持続効果を最小限に抑える

第II部 インフォデミック――誤情報ウイルスが拡散する仕組み
5 誤情報という病原体――古代ローマからソーシャルメディアまで
いざ、シリコンバレーへ/虚偽は飛ぶように伝わり、真実はあとからもたもたやって来る/メディアがメッセージと化したとき/伝令(メッセンジャー)を責めてはならぬ?
フェイクニュースの抗原5 ソーシャルメディアでのフェイクニュースの爆発的な拡散を抑える

6 マシンに向かう怒り――エコーチェンバーとフィルターバブル
エコーチェンバーの中――誰か聞いてる?/エコーチェンバーがフィルターバブルだとは限らない/うさぎの穴の奥深く/そっちのせいだ、こっちじゃない/この話はオフラインで/オンラインのエコーチェンバーはなぜ誤情報の拡散に拍車をかけるのか/エコーチェンバーに穴を開けると?/ソーシャルメディアのいびつなインセンティブ
フェイクニュースの抗原6 エコーチェンバーを避け、アルゴリズムにデータを差し出さない

7 大衆説得兵器
コーガンのファイル/フェイクニュースは民主的な選挙の結果を左右しうるか?/あなたが残すデジタル痕跡/マイクロターゲティング――心理的大衆説得兵器/選挙におけるフェイクニュースの役割に関する私の評決
フェイクニュースの抗原7 マイクロターゲティングの試みを見抜き、それに抗う

第III部 誤情報に対する心理的ワクチン
8 新たな科学――プリバンキング
洗脳に対するワクチン/誤情報に対する心理的接種/地球温暖化のフェイクニュースがバズっている/態度変容のゲートウェイ信念モデル/誤情報に対する心理的ワクチン/Qアノンと接種――機会損失
フェイクニュースの抗原8 誤情報に対する接種を行う

9 『バッドニュース』――操作の6次元
操作の6次元/『バッドニュース』/必衰の理(ブースター接種を打たないなら)
フェイクニュースの抗原9 誤情報の手法に対する免疫力を高める

10 心理的な集団免疫
『バッドニュース』を世界中に拡散させる/バズらせよう!――新型コロナウイルス関連の誤情報に対するワクチン接種/内閣府、国連、WHOとともに展開した世界規模のワクチン接種キャンペーン/国土の安全保障と、パイナップルピザをめぐる戦争/さらなる誤情報、さらなるワクチン/ゲームの先へ――グーグルと進めた誤情報に対する接種/ソーシャルメディアへのワクチンの導入
フェイクニュースの抗原10 心理的な集団免疫

11 友人や家族に接種を施す方法
巧みなプリバンキングはアリストテレスもお気に入り/事実ベースの接種/手法ベースの接種/能動的な接種と受動的な接種/予防的な接種と治療的な接種/ブースター接種と接種後トーク
フェイクニュースの抗原11 友人や家族に接種する

エピローグ――真実の未来
誤情報の拡散阻止に役立つ11の抗原
謝辞

監訳者あとがき
索引/原注/参考文献/図版クレジット/補足資料

著者プロフィール

サンダー・ヴァン・ダー・リンデン  (サンダー ヴァン ダー リンデン)  (原著

(Sander van der Linden)
ケンブリッジ大学心理学部教授、ケンブリッジ社会意思決定研究所ディレクター。専門は社会心理学で、人間の判断や意思決定の心理学に着目して研究を行っている。そのなかでも特に、情報や誤情報がもつ社会的影響力、情報に人々が説得されるしくみ、そして心理学的な接種によって説得や操作への抵抗力が獲得される機構、といったテーマに関心がある。著書に『現代誤情報学入門』(ジョン・ルーゼンビークとの共著、加納安彦訳、日本評論社、2025)がある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

笹原和俊  (ササハラ カズトシ)  (監訳

(ささはら・かずとし)
1976年福島県生まれ。2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京科学大学環境・社会理工学院教授。専門は計算社会科学。著書に『フェイクニュースを科学する――拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』(化学同人、2018。文庫版、2021年)、『ディープフェイクの衝撃――AI技術がもたらす破壊と創造』(PHP新書、2023)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

松井信彦  (マツイ ノブヒコ)  (

(まつい・のぶひこ)
翻訳家。訳書 ジョウハール『私を忘れた父を愛す』(2024)クローズ『宇宙に質量を与えた男』(2023、以上早川書房)バッタチャリヤ『未来から来た男』(2023)ベイル『ソーシャルメディア・プリズム』(2022)ブラストランド、シュピーゲルハルター『もうダメかも』(2020、以上みすず書房)ほか。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

上記内容は本書刊行時のものです。