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ピアノより大きなピアニスト 武藤洋二(著/文) - みすず書房
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ピアノより大きなピアニスト (ピアノヨリオオキナピアニスト) 年金生活者マリーヤ・ユーディナの運命 (ネンキンセイカツシャマリーヤユーディナノウンメイ)

芸術
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発行:みすず書房
46
226ページ
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-622-09639-9   COPY
ISBN 13
9784622096399   COPY
ISBN 10h
4-622-09639-0   COPY
ISBN 10
4622096390   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0073  
0:一般 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年11月10日
書店発売日
登録日
2023年9月11日
最終更新日
2023年12月26日
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紹介

マリーヤ・ユーディナ(1899-1970)。スターリン本人を手紙で批判して銃殺されず、リヒテルなどが「太陽のように崇めた」ロシアの伝説的ピアニストである。
二枚の黒衣しか持たず(一枚は演奏会用)、年金をすべて貧しい人、助けを求める人に使い、自分は病身で借金まみれ。冬物のコートがなく、リューマチなのに満足な靴もなく、賃貸のピアノの借料が払えない。無防備が人生の原則で、人の不幸を知ってしまったら、財布にいくらあるかを考えない。自分の心を裏切らない、意に沿わないことはやらない。最後まで他者救済に自分を活用し、ピアニスト以前に人間であった。
庵に住んで「窓の月」を唯一の持物とした良寛。「丈夫ナカラダ」に憧れながら、農民のための肥料設計に命を削った宮沢賢治。ベートーヴェン、カザルス、チェーホフ、石牟礼道子、樹木希林など、私たちにもなじみのある〈群像〉とともにユーディナの生き方を描く。
人の嘆き、悲しみ、おののきを自らのものとするピアニストの音色。ユーディナの演奏は内的な力が外へと放熱し、音楽そのものとなって彼方へと向かった。
専門にとじこもらず、命を使う場がピアノより大きかった比類なきピアニストの光跡。

目次

序 冷凍飛行
第一章 白いカラス
第二章 犬にも暖かさを
第三章 赤の他人の命
第四章 「私はまず第一に人間である」
第五章 生活と暮らし
第六章 「皆濁り」
第七章 「よく用いられた一生」
第八章 自分と身分、あるいは交響曲第七番
あとがき
人名索引

著者プロフィール

武藤洋二  (ムトウヨウジ)  (著/文

武藤洋二
(むとう・ようじ)
1939年9月30日生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。大阪外国語大学ヨーロッパ I 講座教授をへて同大学名誉教授。主として帝政ロシヤとソヴェトを拠点にして人間を追っている。主な刊行物に『ゴーゴリの世界から』(昭森社)、『詩(うた)の運命 アンナ・アフマートヴァと民衆の受難史』(新樹社)、『天職の運命――スターリンの夜を生きた芸術家たち』『紅葉する老年――旅人木喰から家出人トルストイまで』(以上みすず書房)、詩集『地球樹の上で』(郁朋社)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

上記内容は本書刊行時のものです。