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出版者情報
シベリアの森のなかで
発行:みすず書房
四六判
重さ 400g
280ページ
定価
3,600円+税
- 初版年月日
- 2023年1月10日
- 書店発売日
- 2023年1月12日
- 登録日
- 2022年11月25日
- 最終更新日
- 2022年12月23日
書評掲載情報
2023-03-04 |
朝日新聞
朝刊 評者: 稲泉連(ノンフィクション作家) |
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紹介
「四十代になる前に森の奥で隠遁生活を送ろうと心に決めていた。湖や森と向かい合い、日々が過ぎゆくのをみつめた。薪を割り夕食の魚を釣り、山を歩きたくさん本を読み、窓のそばでウォッカを飲んだ。冬と春を過ごし、幸福と絶望、そして最後には平穏を知った」。
冒険家でゴンクール賞作家のテッソンが、シベリアの奥地バイカル湖畔の小屋で半年を過ごした。冬の気温はマイナス32度、村からの距離は120km、小屋は標高2000mの山々の裾にあり、窓からは湖岸が見える。隠遁生活に彩りを与えるのは、雪と森と山と湖、野生動物、ロシア人の森林保護官や漁師たちとの交流、そして読書。
「心のなかに自由を感じ取れるようになるためには、だだっ広い空間と孤独が必要だ。それに加えて、時間をコントロールすること、完全なる静けさ、過酷な生活、素晴らしい土地との接触もまた必要である。こうしたものを獲得できる場所こそが、小屋なのだ」。
孤独と内省のなかで自然のざわめきと向かい合い、人生の豊かさを見つめ直し、自分自身が変わっていく日々を綴る、現代版『森の生活』。メディシス賞(エッセイ部門)受賞作。
目次
二月 森
三月 時間
四月 湖
五月 動物
六月 涙
七月 静謐
謝辞
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。