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出版者情報
死者は生者のなかに
ホロコーストの考古学
発行:みすず書房
四六判
重さ 390g
248ページ
定価
3,800円+税
- 初版年月日
- 2022年12月9日
- 書店発売日
- 2022年12月13日
- 登録日
- 2022年10月24日
- 最終更新日
- 2022年12月1日
書評掲載情報
2023-01-21 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 奥彩子(共立女子大学教授) |
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紹介
「私がトレブリンカにおいてはじめて耳に聞こえてきた詩のいくつかは私がなんのために詩を書くのかという問いに対するもっとも明快なメッセージだった。アウシュヴィッツ後に詩を書くことが可能か可能でないか、そうするべきかべきでないかというアドルノたちの問いに対しての答えがここにある。私たちの探究はそのときから始まったのだ」(J・ロゼンバーグ)
「自身が〈ホロコースト経験者〉であろうとあるまいと、その時代を生きのびた〈サバイバー〉たちが〈生者〉の〈特権〉でもあり〈責務〉でもある〈考古学者〉として務めを果たそうとした痕跡」を追いかける試み。ウィリアム・スタイロン、I・B・シンガー、エリ・ヴィーゼル、プリモ・レーヴィ、アンナ・ラングフュス、イェジー・アンジェイェフスキ、イェジー・コシンスキ、サミュエル・ベケット…。ポーランド文学・イディッシュ文学のスペシャリストが満を持してとりくんだ待望のホロコースト文学論。
目次
凡例
第1章 歌だけは無事生き存らえて
第2章 彼女たちに無用の苦しみを与えてはならない
第3章 十人の敵でも与えられないほどの害
第4章 抵抗するために生き、生きるために抵抗する
第5章 見られるものなら見てみるがいい
第6章 女はゲットーと関係を結んで
第7章 みんなは天使に変身ね
第8章 なぜ彼らは羊のように
第9章 狩人に追われて逃げまどう
謝辞 あとがきにかえて
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。