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自殺の思想史 ジェニファー・マイケル・ヘクト(著/文) - みすず書房
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自殺の思想史 (ジサツノシソウシ) 抗って生きるために (アラガッテイキルタメニ)

哲学・宗教
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発行:みすず書房
四六判
重さ 470g
296ページ
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-622-09069-4   COPY
ISBN 13
9784622090694   COPY
ISBN 10h
4-622-09069-4   COPY
ISBN 10
4622090694   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年10月11日
書店発売日
登録日
2022年8月25日
最終更新日
2022年9月30日
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書評掲載情報

2022-11-26 日本経済新聞  朝刊
評者: 森岡正博(早稲田大学教授)
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紹介

自殺をしてはいけない。この言葉は、どのように根拠づけられるのだろうか?
この問いへの答えを求めて、古代ローマの歴史的資料や古代ギリシャの哲学者たちの思索をはじめ、戯曲や芸術、キリスト教やイスラム教といった宗教思想、宗教から距離を置いた哲学、社会学的な取り扱いまでをも含んだ広い視野で「自殺」がどう考えられてきたのかをまとめ上げる。
古くは宗教的な罪とされていた自殺は、精神医学の発展に伴って倫理的に中立なものになり、現代では選択肢や権利として肯定する立場さえある。このような思想の変遷の中にも、自殺を肯定しない考え方が確かに生き残ってきた。
誰もが納得する答えを出すことがむずかしい問いである。それでも、生きることをやめないでほしい、という切実な思いに向き合い、生きることをやめるべきではない理由とその論理をたどることが、この生に踏みとどまる助けになりうるし、切実な悩みに応えるためのヒントになりうるだろう。

「生き続けるべきだという主張と証拠について考え、それを選ぶことがはじめの一歩になる。そのあとはどんなことも起こりうる。まず、生き続けることを選んでほしい」(本文より)

目次

まえがき
謝辞

はじめに
第一章 古代の世界――聖書、ギリシャ、ローマ
第二章 宗教は自殺を認めない――キリスト教、イスラム教、ユダヤ教
第三章 生きるべきか死ぬべきか――モダニズムの新興における新たな疑問
第四章 非宗教的な哲学による自殺の擁護
第五章 共同体の議論――古代ギリシャから現代まで
第六章 コミュニティと影響に関する現代の社会科学
第七章 未来の自分に対する希望
第八章 自殺について考察した二〇世紀のふたりの人物――デュルケームとカミュ
第九章 苦しみと幸せ
第十章 現代の哲学的対話――シオラン、フーコー、サズ
おわりに

原注
索引

著者プロフィール

ジェニファー・マイケル・ヘクト  (ジェニファーマイケルヘクト)  (著/文

(Jennifer Michael Hecht)
科学史、文化史を専門とする歴史学者、詩人、コメンテーター。ディスカバリーチャンネルなどのテレビ番組、各種ラジオ、ポッドキャストに出演。『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』などへの寄稿や、講演活動を精力的に行う。著書にThe Happiness Myth (HarperOne, 2007)、The End of the Soul: Scientific Modernity, Atheism, and Anthropology (Columbia University Press, 2005)、Doubt: A History (Harper Collins, 2004) などがある。

月沢李歌子  (ツキサワリカコ)  (翻訳

(つきさわ・りかこ)
翻訳家。マクリスタル他『LEADERS』(日経BP、2019)ピリウーチ『迷いを断つためのストア哲学』(早川書房、2019)トゥーズ『暴落』全2巻(共訳、みすず書房、2020)ホフマン『時間』(共訳、みすず書房、2020)ウィリアムズ『14歳から考えたいアメリカの奴隷制度』(すばる舎、2022)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。