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給料はあなたの価値なのか ジェイク・ローゼンフェルド(著/文) - みすず書房
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給料はあなたの価値なのか (キュウリョウハアナタノカチナノカ) 賃金と経済にまつわる神話を解く (チンギントケイザイニマツワルシンワヲトク)

社会科学
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発行:みすず書房
四六判
重さ 390g
320ページ
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-622-09055-7   COPY
ISBN 13
9784622090557   COPY
ISBN 10h
4-622-09055-4   COPY
ISBN 10
4622090554   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0033  
0:一般 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年2月10日
書店発売日
登録日
2021年12月24日
最終更新日
2022年1月27日
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書評掲載情報

2022-05-08 読売新聞  朝刊
評者: 牧野邦昭(慶應義塾大学教授・経済学者)
2022-04-16 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 森永卓郎(経済アナリスト)
2022-04-16 日本経済新聞  朝刊
評者: 八代尚宏(昭和女子大学特命教授)
2022-04-02 朝日新聞  朝刊
評者: 神林龍(一橋大学教授・労働経済学)
2022-03-05 毎日新聞  朝刊
評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学)
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紹介

私たちが労働の対価として受けとる給料。では、その額は、あなたの市場価値の反映なのだろうか? 私たちはみずからの生産性と職種によって、給料の額は客観的に決まると考えがちだ。だが、果たしてそれは本当だろうか? ならば、弁護士のほうが教師より価値ある仕事なのか? 警官や大学教授、記者の仕事を公平な基準で正しく評価できるのだろうか? じつは、多くの人が「誰がいくらをなぜもらうのか」を知らないまま、神話にとらわれていると著者は述べる。
本書は、アメリカの社会学者がさまざまな企業・業界の実態調査に基づき、常識への反論を試みる書である。給料を決定する4つの要因(「権力」「慣性」「模倣」「公平性」)を手がかりに広く信じられている誤解を解き、給料を上げるための方策と真に公平な賃金制度への道筋を示す。コロナ危機を踏まえた「エピローグ」を収録。

目次

パート1 給与についての疑問
第1章 何が給与を決めるのか?
権力、慣性、模倣、公平性

第2章 私たちは何が給与を決めると思っているのか
学者の見方  学者によるそのほかの見方  働く人の見方  給与設定者の見方

パート2 成果主義は正しいのか
第3章 自由市場に背く雇用主
秘密を守る  (不)完全な競争  組織化される模倣  集中の力

第4章 成果の測定の問題と能力主義の落とし穴
定義の議論  不完全な測定  成果主義による給与制度の落とし穴  有言不実行

第5章 ボスのボス
神話のはじまり  みんなでぼろもうけ  株主があなたの給与を奪うとき

パート3 その仕事だからその給与なのか
第6章 良い仕事が悪い仕事になるとき
去りはしたが、忘れてはいない  国内回帰  新しいデトロイト 労働組合の減少  派遣労働者  トラック運転手  建設労働者

第7章 悪い仕事は良い仕事になる
節約の先にあるのは豊かな暮らし?  アンハッピーセット  危険の代償は?  ジャングルにようこそ(おかえりなさい)  ケアする人がケアされない

パート4 公平な賃金を目指して
第8章 格差を再考する
技能偏向的技術進歩  職業による格差?  組織の変化と格差の拡大  新たな「金ぴか時代」における権力

第9章 公平な賃金を目指して
下限を引き上げよう!  ミドルクラスを増やそう!  天井を下げよう!

エピローグ 歩兵にふさわしいもの

謝辞
訳者あとがき
原注
索引

著者プロフィール

ジェイク・ローゼンフェルド  (ジェイクローゼンフェルド)  (著/文

(Jake Rosenfeld)
ワシントン大学セントルイス教授(社会学)。先進民主主義国における格差について、政治的・経済的な要因を中心に研究している。プリンストン大学で社会学の博士号取得。著書にWhat Unions No Longer Do(Harvard University Press, 2014)がある。《ニューヨーク・タイムズ》《ポリティコ》《ロサンゼルス・タイムズ》などに寄稿している。

川添節子  (カワゾエセツコ)  (翻訳

(かわぞえ・せつこ)
翻訳家。慶應義塾大学法学部卒業。訳書にレヴェック『天体観測に魅せられた人たち』(原書房、2021)、スミス『データは騙る』(早川書房、2019)、グリーソン・ホワイト『バランスシートで読みとく世界経済史』(日経BP、2014)、シルバー『シグナル&ノイズ』(日経BP、2013)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。