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進化の技法 ニール・シュービン(著/文) - みすず書房
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進化の技法 (シンカノギホウ) 転用と盗用と争いの40億年 (テンヨウトトウヨウトアラソイノヨンジュウオクネン)

自然科学
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発行:みすず書房
四六判
重さ 455g
320ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-622-09043-4   COPY
ISBN 13
9784622090434   COPY
ISBN 10h
4-622-09043-0   COPY
ISBN 10
4622090430   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年10月18日
書店発売日
登録日
2021年9月11日
最終更新日
2021年10月8日
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書評掲載情報

2022-01-15 日本経済新聞  朝刊
評者: 更科功(生物学者)
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紹介

生物は進化しうる。ではその過程で、生物の体内で何が起きているのだろうか。この問いの答えは、ダーウィンの『種の起源』の刊行後、現在まで増え続けている。生物は実にさまざまな「進化の技法」を備えているのだ。
『種の起源』が発表されると、人々は世界中の現生の生物や化石に進化の実例を求め、観察し始めた。そしてさまざまな生物の胚、変態、奇形の個体、染色体を見つめるうちに、飛躍的な進化を起こすからくりを少しずつ見出していく。たとえば生物の体内では、新たな機能の発明よりも、既存の機能の転用がたびたび起きている。DNA内では、侵入してきたウイルスの遺伝子を宿主が奪ったり、破壊と革新をもたらす遺伝子が跳び回ったりしているのだ。
本書は、世界中を探検し、化石を探し、顕微鏡を覗きこみ、生物を何世代も飼育し、膨大なDNA配列に向き合い、学会や雑誌上で論争を繰り広げてきた研究者たちへの賛歌でもある。
歴代の科学者と共に進化の謎に直面し、共に迷いながら、40億年の生命史を支えてきた進化のからくりを探る書。

目次

プロローグ
第1章 ダーウィンの5文字の言葉
第2章 発生学の胎動
第3章 ゲノムに宿るマエストロ
第4章 美しき怪物
第5章 進化というモノマネ師
第6章 私たちの内なる戦場
第7章 重りの仕込まれたサイコロ
第8章 生命のM&A
エピローグ

謝辞
訳者あとがき
さらに勉強したい人のために
索引

著者プロフィール

ニール・シュービン  (ニールシュービン)  (著/文

(Neil Shubin)
古生物学者、進化生物学者。ハーバード大学で博士号を取得。現在、シカゴ大学教授。動物の解剖学的な特徴がどのように進化したかについて研究している。グリーンランド、中国、カナダ、南極、北米やアフリカでフィールドワークを行う。魚類と陸棲動物の特徴を併せ持つ生物「ティクターリク・ロゼアエ(Tiktaalik roseae)」の発見者の1人として知られる。著作に『ヒトの中の魚、魚の中のヒト』(早川書房、2008年)『あなたの中の宇宙』(早川書房、2014年)がある。

黒川耕大  (クロカワコウタ)  (翻訳

翻訳家。金沢大学理学部地球学科卒業、同大学自然科学研究科生命・地球学専攻修了。ナショナルジオグラフィックチャンネルやディスカバリーチャンネルなどの科学番組の翻訳を数多く手掛ける。訳書にブルサッテ『恐竜の世界史』(みすず書房、2019)、ウォーカー/ソルト『レジリエンス思考』(みすず書房、2020)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。