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二つの文化と科学革命【新装版】 チャールズ・P・スノー(著/文) - みすず書房
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二つの文化と科学革命【新装版】 (フタツノブンカトカガクカクメイ)

哲学・宗教
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発行:みすず書房
四六変型判
重さ 360g
208ページ
定価 3,700円+税
ISBN
978-4-622-09010-6   COPY
ISBN 13
9784622090106   COPY
ISBN 10h
4-622-09010-4   COPY
ISBN 10
4622090104   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年4月9日
書店発売日
登録日
2021年2月24日
最終更新日
2021年4月2日
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紹介

〈スノーの講演の題名は「二つの文化と科学革命」だった。彼が認定した「二つの文化」とは、(彼の呼び方によれば)「文学に造詣の深い知識人」の文化と自然科学者の文化であり、彼は、両者の間には深刻な相互不信と無理解が見られ、それが今度は世界が抱える問題の軽減のために科学技術を応用しようという展望に害を及ぼす結果をもたらすのだ、と主張した。……スノーは実際には、自分が認定したと信じた二つの文化の関係はどのようなものであるべきかを問いかける以上のことを行なっていたからであり、さらに両部門の知識を人々に適切に教育するには小中高等学校や大学のカリキュラムをどのように整えるべきかを問いかける以上のことまでも行なっていたからだ。〉(S・コリーニ「解説」)

自然科学と人文科学、各々の知的・精神的風土の乖離と無理解がもたらす社会的危機を訴え大論争を巻き起こした書。科学と文化を語る必須文献で、科学社会学が精緻化された現在も、常にルーツとして参照される名著。原書1993年版にもとづき70頁余の新解説を付す。

目次

I 二つの文化と科学革命(1959年リード講演)
1 二つの文化
2 生まれながらのラダイドとしての知識人
3 科学革命
4 富めるものと貧しいもの

II その後の考察(1963年)

解説(ステファン・コリーニ、1993年)
歴史的に見た「二つの文化」
スノーの生涯
「二つの文化」という考えの発展
反応と論争
変わりゆく学問分野の地図
専門化
変わりゆく世界のなかでの「二つの文化」

さらなる読書のために
人名索引

著者プロフィール

チャールズ・P・スノー  (チャールズスノー)  (著/文

1905-1980。イギリスのレスターに生まれる。ケンブリッジ大学クライスト・カレッジで物理化学を学び、1930年、同カレッジの特別研究員となる。1940年、労働省職員となり、第二次世界大戦中の科学者の研究動員に果たした功績により大英帝国勲章(CBE)を授与される。1947年、イギリス電力会社の重役に就任。1957年、ナイトに叙せられる。1932年、第一作『航行中の殺人』出版を機に創作活動に入る。1940年、11冊に及ぶ大河小説の第一冊『他人と同朋』を発表、最終巻『最後のもの』は1970年に刊行。1971年には、主要な講演とエッセイを収めた『公務public affaires』が出版された。

松井巻之助  (マツイマキノスケ)  (翻訳

1913年、長野県に生まれる。1939年、東京文理科大学理学部物理学科卒業。1952-84年、みすず書房編集部に勤める。1984年没。編書に『回想の朝永振一郎』(みすず書房1980)、訳書にC・P・スノー『二つの文化と科学革命』(みすず書房1960)、Q・ホッグ『科学と政治』(岩波書店1964)、R・ユンク『巨大機械』(早川書房1970)、R・クラーク『現代戦争論』(草思社1972)、J・ザイマン『社会における科学』(草思社1981)、F・R・ジェヴォンズ『科学の意味』(産業図書1983)など。

ステファン・コリーニ  (ステファンコリーニ)  (解説

1947年生まれ。ケンブリッジ大学ジーザス・コレッジで博士号取得。1994-2015年、ケンブリッジ大学教授(インテレクチュアル・ヒストリーおよび英文学)。邦訳に『懐古する想像力――イングランドの批評と歴史』(みすず書房 2020)、D・ウィンチ、J・バロウとの共著『かの高貴なる政治の科学――19世紀知性史研究』(ミネルヴァ書房 2005)、C・P・スノー『二つの文化と科学革命』解説(みすず書房 2011)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。