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狂気の時代 リチャード・ロイド・パリー(著/文) - みすず書房
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狂気の時代 (キョウキノジダイ) 魔術・暴力・混沌のインドネシアをゆく (マジュツボウリョクコントンノインドネシアヲユク)

社会一般
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発行:みすず書房
四六判
重さ 420g
392ページ
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-622-08995-7   COPY
ISBN 13
9784622089957   COPY
ISBN 10h
4-622-08995-5   COPY
ISBN 10
4622089955   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年4月16日
書店発売日
登録日
2021年3月8日
最終更新日
2021年4月13日
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紹介

「この狂気の時代に/その狂気に加わるのは耐えられないことだ[…]だがそれに加わらないのは/すべてを失うこと」(第4章より)
19世紀の宮廷詩人が詠じたこの「暗闇の時代の詩」をなぞるかのように、インドネシアの各地で1990年代後半に様々な騒乱が発生。新聞記者としてそれらに遭遇した著者は、魔術と暴力が渦巻く混沌の島々に惹かれていく。
1996年にボルネオ島で起きたダヤク族とマドゥーラ族の民族紛争と虐殺、98年にスハルト独裁体制を崩壊させる端緒となったジャカルタの学生デモと軍の衝突、99年に東ティモール独立を巡って行なわれた住民投票とその波紋など、世界最大級の多民族国家を揺るがしたさまざまな蛮行と混乱が、現場の熱気そのままに活写される。
「これは、暴力と恐怖についての本だ」(プロローグより)東京を拠点にミャンマーやタイ、朝鮮半島などアジア各地で取材を重ね、のちに日本を舞台とするノンフィクション『黒い迷宮』と『津波の霊たち』で評価を確立する知日派ジャーナリストが2005年に世に問うた原点の書。

目次

プロローグ 1996年 バリ島で見た不吉な夢

第1部 恥に近い何か 1997-1999年 ボルネオ島
第1章 若者たちがすること
第2章 最高の人々

第2部 放射する光 1998年 ジャワ島
第3章 クリスモン
第4章 狂気の時代
第5章 魔術に頼らない強さ
第6章 ジャカルタ略奪
第7章 ワヤン
第8章 昇天日

第3部 サメの檻 1998-1999年 東ティモール
第9章 クロコダイル
第10章 ファリンティル潜入
第11章 吸血鬼の町
第12章 自由の鷲
第13章 平たい峰
第14章 国連施設の敷地――コンパウンド
第15章 井戸のなか

謝辞
訳者あとがき

著者プロフィール

リチャード・ロイド・パリー  (リチャードロイドパリー)  (著/文

英『ザ・タイムズ』紙アジア編集長および東京支局長。1969年生、英マージーサイド州出身。オックスフォード大学卒業後、1995年に『インディペンデント』紙の東京特派員として来日。2002年より『ザ・タイムズ』紙に属し、東京を拠点に日本、朝鮮半島、東南アジアを担当。アフガニスタン、イラク、コソボ、マケドニアなど27カ国・地域を取材し、イラク戦争、北朝鮮危機、タイやミャンマーの政変を報じる。著書に、『狂気の時代』(みすず書房、2021年)のほか、日本を舞台にしたノンフィクション『黒い迷宮』(2015年)、『津波の霊たち』(2018年。ともにハヤカワ・ノンフィクション文庫)がある。『津波の霊たち』で2018年ラスボーンズ・フォリオ賞、2019年度日本記者クラブ賞特別賞を受賞。

濱野大道  (ハマノヒロミチ)  (翻訳

翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)タイ語・韓国語学科卒業、同大学院タイ文学専攻修了。訳書にロイド・パリー『黒い迷宮』『津波の霊たち』(以上早川書房)『狂気の時代』(みすず書房)、フリードマン『2020-2030 アメリカ大分断』、リーバンクス『羊飼いの暮らし』(以上早川書房)、グラッドウェル『トーキング・トゥ・ストレンジャーズ』(光文社)、レビツキー&ジブラット『民主主義の死に方』(新潮社)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。