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出版者情報
鳥類のデザイン
骨格・筋肉が語る生態と進化
- 初版年月日
- 2021年7月20日
- 書店発売日
- 2021年7月26日
- 登録日
- 2021年6月10日
- 最終更新日
- 2021年7月13日
紹介
もし空を飛べるとしたら、どう生きるか。その答えは、鳥たちのくちばしや足の形、翼の曲線に表れている。
飛ぶことは、鳥類のボディプランに厳しい制約を課している。羽ばたきの負荷に耐える堅牢な胴体、その可動性の小ささを補う長く柔軟な首、後肢のみで立つための姿勢。基本的なデザインは驚くほど一貫している。
しかしその一方で、飛行能力によって驚くほど多様なライフスタイルへの可能性が開かれ、そしてそれぞれの生態に応じた、1万種ものデザインが生まれた。たとえば、森林での機動性を重視するもの、長時間の滑翔やホバリングを得意とするもの、暗視能力や聴覚を磨いて夜間に行動するものなど。鳥類は世界中のニッチに進出している――そしてなかには、飛行能力を捨てたものもいる。
著者は、25年をかけて鳥の死骸を集め、骨格にし、ポーズをとらせて、その機能美を見事に描き出した。
本書は、羽の下に隠された恐るべき進化の多様性を、卓抜したイラストと軽妙な解説で示している。
目次
謝辞
種名にかんする注記
はじめに
第1部 鳥類の総論
胴体/頭と首/後肢/翼と尾
第2部 鳥類の各論
Ⅰ タカ目
ハゲワシとコンドル/タカ/フクロウ
Ⅱ カササギ目
オウム/エボシドリなど/カワセミ/サイチョウとその仲間/オオハシとゴシキドリ/キツツキ/ハチドリ
Ⅲ カモ目
カモ類、〈家禽化されたカモ類〉/ペンギン/アビ/カイツブリ/アホウドリ、ミズナギドリ、ウミツバメ/ネッタイチョウとグンカンドリ/ペリカン/カツオドリ/ウとヘビウ/カモメ、アジサシ、ハサミアジサシ、トウゾクカモメ/ウミスズメ
Ⅳ シギ目
フラミンゴ/サギ/ハシビロコウ/コウノトリ、トキ、ヘラサギ/ツル/クイナ/カグー/シギ・チドリ
Ⅴ キジ目
キジ、〈ニワトリ〉/サケビドリ/ツメバケイ/ダチョウ、キーウィ、その他の平胸類/シギダチョウ/ノガン/サケイ/ドードーとロドリゲスドードー
Ⅵ スズメ目
ハト、〈イエバト〉/ヨタカ/アマツバメ/スズメの仲間
索引
(本書の章立てはあえてリンネの『自然の体系』にならっています)
上記内容は本書刊行時のものです。