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芸術の補助線 酒井忠康(著/文) - みすず書房
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芸術の補助線 私の美術雑記帖

芸術
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発行:みすず書房
四六判
重さ 390g
272ページ
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-622-08977-3   COPY
ISBN 13
9784622089773   COPY
ISBN 10h
4-622-08977-7   COPY
ISBN 10
4622089777   COPY
出版者記号
622   COPY
 
Cコード
C0070
一般 単行本 芸術総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年3月10日
書店発売日
登録日
2020年12月24日
最終更新日
2021年3月3日
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紹介

2020年、新型コロナ・ウイルスの災禍は美術界にも打撃を与えた。計画していた展覧会は軒並み中止または延期され、作品の陳列や検証などの研究成果を公開する機会がことごとく奪われた。
半世紀にわたり美術館運営に従事してきた著者もまた、ウイルスという眼に見えない相手を前に、館長職を務める美術館を切り盛りし、美術評論や普及活動に奔走する日々をコラム等で発信してきた。『鞄に入れた本の話』(2010年)『鍵のない館長の抽斗』(2015年)に続いてそれらをまとめた本書は、先行き不透明な当世を照らす、美術界泰斗によるすぐれた洞察にあふれている。

「書名は『芸術の補助線』とした。簡単な幾何の問題をまえにして、いくつも補助線を引き、躍起になって解いていた十代半ば頃のことを想いださせるが、これは不透明な時代のなかに生じる、さまざまな事象の意味を、まさに補助線を引くようにして探りを入れている――いまの私につながっている気がする。」(本書あとがき)

美術館の仕事をめぐって、通勤途中や旅先でふと考えた事がらを小さなスケッチブックに書き留めてきた“館長の雑記帖”最新版。解説・武田昭彦。

目次

I
一字違いのこと
顔というものは  松田正平氏を訪ねて
レッテルを貼る  ビル・トレイラーの絵
ある彫刻家の虫籠
時の溜まりに――桑原甲子雄の写真
買いそびれた蜂蜜――信濃デッサン館再訪
劉生日記の一言
十円硬貨  松江行
杖と車椅子
献本  鶴見俊輔氏を悼む
プッポウソウ  音威子府の森
ゴンサレスの鉄彫刻
土偶と文化の地熱
表現と「母語」
師弟 萩散策
吾妻兼治郎氏の思い出
洞爺湖の砂澤ビッキ
植物の神経  津久井利彰氏への手紙
若林奮と旧石器時代への想像
益子行
吉田一穂を語る
展覧会余話
大原美術館にて
鴉と桃と柳原義達
寝床の読書
物書きの編集者・長谷川郁夫

II
米倉斉加年氏を偲んで
長蛇の列
カフェ・クーポールでの集合写真
佐伯彰一氏のこと
スティーブンソンと吉田松蔭
XとY
装幀をめぐって
ヒトとチンパンジー
安藤忠雄氏の挑戦
ノグチと収容所の日本の庭
展覧会の挨拶
素敵なふたり
車椅子の山ロ勝弘さん
不便利益のすすめ
バスキア展で
幻の展覧会

III
風雪という名の鑿をもつ砂澤ビッキ
画家としてのル・コルビュジエ
ドナルド・キーン氏との出会い
消えた巨大な土の塊
関根正二にまつわる話
カラヴァッジョの名を耳にすると
中原悌二郎賞をめぐって
イサム・ノグチのパートナー
記憶・尾道・志賀直哉
わたしの宝物
椅子にはじまる彫刻論
先用後利
野性の境界
山頭火にあやかって

あとがき
解説  武田昭彦

著者プロフィール

酒井忠康  (サカイタダヤス)  (著/文

1941年、北海道に生まれる。64年、慶應義塾大学卒業後、神奈川県立近代美術館に勤務。92年、同館館長。2004年、世田谷美術館館長に就任。国内外の数多くの展覧会企画・運営に携わる。国際美術評論家連盟会員、全国美術館会議理事、美術館連絡協議会理事長などを務める。専門は近・現代美術。79年、近代日本美術の黎明期を扱った『開化の浮世絵師 清親』『海の鎖』などの著作で第1回サントリー学芸賞受賞。著書に『海の鎖』(青幻舎)『覚書 幕末・明治の美術』(岩波書店)『遠い太鼓』『魂の樹』『森の掟』『彫刻の庭』(以上、小沢書店)『彫刻家への手紙』『彫刻家との対話』『ある日の画家』(以上、未知谷)『日本近代思想大系 美術』(共著、岩波書店)『岸田劉生随筆集』(編著、岩波文庫)『若林奮 犬になった彫刻家』『鞄に入れた本の話』『芸術の海をゆく人 回想の土方定一』『芸術の補助線 私の美術雑記帖』(以上、みすず書房)『ヨーゼフ・ボイスの足型』(共著、みすず書房)『鍵のない館長の抽斗』『片隅の美術と文学の話』『美術の森の番人たち』(以上、求龍堂)『横尾忠則さんへの手紙』(光村図書出版)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。