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発行:みすず書房
四六判
重さ 405g
304ページ
定価
4,200円+税
- ISBN
- 978-4-622-08969-8 COPY
-
ISBN 13
- 9784622089698 COPY
-
ISBN 10h
- 4-622-08969-6 COPY
-
ISBN 10
- 4622089696 COPY
-
出版者記号
- 622 COPY
- Cコード
-
C1010
-
教養 単行本 哲学
- 初版年月日
- 2021年1月18日
- 書店発売日
- 2021年1月20日
- 登録日
- 2020年12月4日
- 最終更新日
- 2021年1月15日
書評掲載情報
2021-03-14 |
読売新聞
朝刊 評者: 瀧澤弘和(中央大学教授・経済学者) |
紹介
「なぜセンが政治の現実の追求にそれほど熱心ではないのかに関する重要なヒントは、ケイパビリティと機能という言語そのものによって作り出された難読化にあるのかもしれない」
いまや「正義」について語る際には避けて通ることのできない経済学者・哲学者となったアマルティア・セン。彼はその広大な思想で何を壊し、何を作り上げようとしてきたのだろうか? 本書は「選択」「ケイパビリティ」「自由」「正義」「デモクラシー」の5つのテーマに沿ってそのエッセンスを抽出するものである。
センの想定する〈自由で独立したマスメディア〉とはどのように実現できるのか? 〈実効的な力としての自由〉とはどのような政治体で可能なのか? 著者はこれまで経済学や現代正義論の文脈で語られてきたセンの思想を、政治理論の文脈で捉えなおし、政治的リアリズムの視点から批判的考察を交えて解説する。
今後も学問領域を超越し、さまざまな角度から言及されるであろうアマルティア・センの思想を俯瞰できる、気鋭の政治学者による最良の入門書。
目次
緒言
謝辞
主要文献略号
序章
第1章 選択
1-1 社会的選択
1-2 剝奪
1-3 結論
第2章 ケイパビリティ
2-1 諸々のケイパビリティ
2-2 客観性
2-3 不完全性
2-4 結論
第3章 自由
3-1 先行研究
3-2 合理性
3-3 力
3-4 結論
第4章 正義
4-1 分配
4-2 不正義
4-3 比較
4-4 不偏不党性
4-5 結論
第5章 デモクラシー
5-1 公共的理性
5-2 人権
5-3 グローバルな必須事項?
5-4 結論
終章
訳者あとがき
注
参考文献
読書案内
索引
上記内容は本書刊行時のものです。