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西洋哲学史【新装合本】 バートランド・ラッセル(著/文) - みすず書房
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西洋哲学史【新装合本】 (セイヨウテツガクシ)

哲学・宗教
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発行:みすず書房
A5判
重さ 1060g
898ページ
定価 15,000円+税
ISBN
978-4-622-08957-5   COPY
ISBN 13
9784622089575   COPY
ISBN 10h
4-622-08957-2   COPY
ISBN 10
4622089572   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年11月2日
書店発売日
登録日
2020年9月19日
最終更新日
2020年10月26日
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紹介

「哲学は、それがおこなわれた最古の時代から、単なる諸学派が関心を示す事柄ではなく、またひとにぎりの学者たちが論争しあう事柄でもなかった。哲学は、社会生活の統合的な一部だったのであり、そのようなものとしての哲学を、わたしは考察しようと努めたのである。もし本書になんらかの長所があるとすれば、それはこの観点からひき出されたものであろう。」

イギリスの哲学者であり、論理学や数学基礎論に貢献したバートランド・ラッセルが、アメリカにおける講義をもとに1946年に刊行した西洋哲学史。古代ギリシャのソクラテス以前の哲学から、中世のキリスト教の神学・哲学を経て、ルネッサンス、近代、20世紀の前半まで、独自の解釈で叙述する。その特徴は、哲学をその時代の背景との関連において把握を試みたことであり、明快でウィットあふれる文章により、哲学者とその思想がいきいきと描かれる。数々の社会問題にも関わってきたラッセルならではの視点は、哲学の役割を再考するうえで、21世紀においても示唆に富んでいる。

目次

原著者まえがき
序説

古代哲学

第一部 ソクラテス以前の哲学
第1章 ギリシャ文明の勃興
第2章 ミレトス学派
第3章 ピタゴラス
第4章 ヘラクレイトス
第5章 パルメニデス
第6章 エンペドクレス
第7章 文化との関連におけるアテナイ
第8章 アナクサゴラス
第9章 原子論者たち
第10章 プロタゴラス

第二部 ソクラテス、プラトン及びアリストテレス
第11章 ソクラテス
第12章 スパルタの影響
第13章 プラトンの意見の源泉
第14章 プラトンの理想国
第15章 イデア説
第16章 プラトンの不死説
第17章 プラトンの宇宙創成説
第18章 プラトンにおける知識と知覚
第19章 アリストテレスの形而上学
第20章 アリストテレスの倫理学
第21章 アリストテレスの政治学
第22章 アリストテレスの論理学
第23章 アリストテレスの自然学
第24章 初期ギリシャの数学と天文学

第三部 アリストテレス以降の古代哲学
第25章 ヘレニズムの世界
第26章 キニク学派と懐疑学派
第27章 エピクロス学派
第28章 ストア主義
第29章 文化との関連におけるローマ帝国
第30章 プロティノス

中世哲学

序説

第一部 教父時代
第1章 ユダヤ人の宗教的発展
第2章 最初の四世紀におけるキリスト教
第3章 教会の三人の博士たち
第4章 聖アウグスティヌスの哲学と神学
第5章 五世紀と六世紀
第6章 聖ベネディクトゥスとグレゴリウス大法王

第二部 スコラ哲学時代
第7章 暗黒時代における法王制
第8章 ヨハンネス・スコトゥス
第9章 十一世紀における教会の改革
第10章 マホメット教徒の文化と哲学
第11章 十二世紀
第12章 十三世紀
第13章 聖トマス・アクィナス
第14章 フランチェスコ団のスコラ学者たち
第15章 法王制の衰退

近代哲学

第一部 ルネッサンスからヒュームまで
第1章 一般的性格
第2章 イタリアのルネッサンス
第3章 マキャヴェリー
第4章 エラスムスとモーア
第5章 宗教改革と反宗教改革
第6章 科学の興隆
第7章 フランシス・ベイコン
第8章 ホッブスの「リヴァイアサン」
第9章 デカルト
第10章 スピノーザ
第11章 ライプニッツ
第12章 哲学上の自由主義
第13章 ロックの認識論
第14章 ロックの政治哲学
第15章 ロックの影響
第16章 バークリー
第17章 ヒューム

第二部 ルソーより現代まで
第18章 浪漫主義的運動
第19章 ルソー
第20章 カント
第21章 十九世紀思潮
第22章 ヘーゲル
第23章 バイロン
第24章 ショーペンハウアー
第25章 ニーチェ
第26章 功利主義者たち
第27章 カール・マルクス
第28章 ベルグソン
第29章 ウィリアム・ジェイムズ
第30章 ジョーン・デューイ
第31章 論理分析の哲学

訳者あとがき
索引

著者プロフィール

バートランド・ラッセル  (バートランドラッセル)  (著/文

1872-1970。イギリスの哲学者。17世紀以来のイギリスの貴族ラッセル家に生れる。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学ぶ。1895年ドイツを訪れ、社会民主主義の研究に打込む。1910-13年にはホワイトヘッドと共に画期的な著作『プリンキピア・マテマティカ』(3巻)を著わし、論理学や数学基礎論に貢献した。第一次大戦が勃発するや平和運動に身を投じて母校の講師の職を追われ、1918年に4カ月半投獄される。1920年労働党代表団とともに革命後のロシアを訪問。以後社会評論や哲学の著述に専念、ヴィトゲンシュタインとの相互影響のもとに論理実証主義の形成によって大きな影響を与えた。1950年哲学者として3度目のノーベル文学賞受賞。また原水爆禁止運動の指導者のひとりとして99歳の生涯を閉じるまで活動を続けた。多数の著作のうち邦訳の主なものは『西洋哲学史』(1954-56)のほか『懐疑論集』(1963)『ラッセルは語る』(1964)『人生についての断章』(1979)『私の哲学の発展』(1979、以上みすず書房)『哲学入門』(1965、角川書店)『ラッセル自叙伝』(全3巻、1968-73、理想社)など。

市井三郎  (イチイサブロウ)  (翻訳

1922年大阪に生れる。1945年大阪大学理学部卒業。1951年から2年間、マンチェスター大学及びロンドン大学哲学科大学院に留学。成蹊大学名誉教授。1989年死去。著書『哲学的分析』(岩波書店、1963)『「明治維新」の哲学』(講談社、1967)『歴史を創るもの』(第三文明社、1978)訳書 ラッセル『西洋哲学史』(1954-56)ライヘンバッハ『科学哲学の形成』(1954)ブローダ『ボルツマン』(共訳、1957、以上みすず書房)インフェルト『ガロアの生涯』(日本評論社、1969)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。