版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ノーザン・ライツ ハワード・ノーマン(著/文) - みすず書房
..
【利用不可】

ノーザン・ライツ (ノーザンライツ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:みすず書房
四六判
重さ 420g
336ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-622-08944-5   COPY
ISBN 13
9784622089445   COPY
ISBN 10h
4-622-08944-0   COPY
ISBN 10
4622089440   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月16日
書店発売日
登録日
2020年8月20日
最終更新日
2020年10月10日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-12-19 日本経済新聞  朝刊
評者: 越川芳明(明治大学教授)
MORE
LESS

紹介

カナダ、マニトバ州北部の凍て付く自然。母親と従妹と暮らす14歳のノアが、地図製作者の父親が持ち帰った短波ラジオで最初に聞いたのは、親友ペリーが割れた氷から一輪車ごと湖に落ちたという報せだった。死んだペリーの両親の村で次の夏も過ごすと決めたノア、村には先住民クリーの人びと、罠猟師、宣教師、そして行方不明の父親までが……。物語は後半、大都会トロントの映画館〈ノーザン・ライツ〉に舞台を移し、そこでノアと家族は思いもかけぬ出会いを経験する。
デヴィッド・ボウイが「人生を変えた100冊」に選んだ長編小説『バード・アーティスト』の作者ハワード・ノーマン。そのデビュー作『ノーザン・ライツ』は、出版されるや称賛を受け全米図書賞候補となった。
「とても好きな本だ。やさしく、おかしく、ミステリアスで、真実に満ちていて、それゆえに美しい」(『遥かな海亀の島』のピーター・マシーセン)「おかしく、かなしく、やさしく、果敢である……初雪が降った野についた、最初の足跡のような本」(『闇の左手』のアーシュラ・K・ル=グウィン)。
1950年代後半の少年の心と成長を描いて切々と胸に迫る、この小説を読んだ者の心には、オーロラの光が残ることだろう。

目次

第一章 一輪車
第二章 パドゥオラ・レイク
第三章 カワウソの少女に誘惑された説教師
第四章 見えないものをたしかめる
第五章 ひとりのオーケストラ
第六章 いとこの手紙
第七章 〈ノーザン・ライツ〉
第八章 池の上を無線の声が滑る
2001年ピカドール版への序文
訳者あとがき

著者プロフィール

ハワード・ノーマン  (ハワードノーマン)  (著/文

アメリカ合衆国の作家。1949年オハイオ州トレド生まれ。高校を中退したのちカナダに移住。カナダ北極圏の先住民の口承物語を採録・翻訳するほか、さまざまな職を転々として1987年にThe Northern Lights(『ノーザン・ライツ』川野太郎訳、みすず書房、2020)で作家デビュー。現在はヴァーモント州キャレー在住。著書に『エスキモーの民話』(編訳、青土社、1995)、『バード・アーティスト』(文藝春秋、1998)、『Lの憑依』(東京創元社、2003)、『静寂のノヴァスコシア』(早川書房、2005)など。最新作はThe Ghost Clause (2019)。

川野太郎  (カワノタロウ)  (翻訳

1990年熊本生まれ。早稲田大学文学研究科現代文芸コース修了。翻訳家。訳書 キールナン『長い眠り』(西村書店、2017)、シェルトン『ノー・ディレクション・ホーム ボブ・ディランの日々と音楽』(共訳、ポプラ社、2018)、ジャンネッラ & マラッツィ『グレタと立ち上がろう 気候変動の世界を救うための18章』(岩崎書店、2020)、ボーダー『スナックだいさくせん!』(岩崎書店、2020)、ノーマン『ノーザン・ライツ』(みすず書房、2020)など。

上記内容は本書刊行時のものです。