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出版者情報
懐古する想像力
イングランドの批評と歴史
発行:みすず書房
四六判
重さ 480g
400ページ
定価
5,200円+税
- 初版年月日
- 2020年11月16日
- 書店発売日
- 2020年11月18日
- 登録日
- 2020年10月9日
- 最終更新日
- 2020年11月9日
書評掲載情報
2021-01-09 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 武田将明(東京大学准教授) |
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紹介
「文芸批評を他のあらゆる学問研究から切り離された分野として扱うことはできない。通史、哲学、神学、経済学、心理学に注意を払わなければならないのは、これらのすべてに文芸批評が融合しているからである」(T. S. E.)
「文学──もっと正確に言えば〈英文学〉の中核を形成すると従来から考えられてきた一連の作家たち──は長きにわたってイギリスにおける国民的な自己定義の中心でありつづけてきた。しかし、20世紀のはじめの数十年に、国民文学の名作の評価と、国の政治体制の特徴とその軌跡についての理解とのあいだの緊密な、妄信的とさえ言いうるような結びつきがさまざまな形で分断させられたのである。文芸批評という概念がいっそう強調されるようになっていった」(S. C.)
『聖なる森』から『長い革命』、T・S・エリオットからリーヴィス夫妻、ウィリアム・エンプソン、リチャード・ホガート、レイモンド・ウィリアムズまで。歴史学と文学のはざまで同時代社会を彩る歴史認識、自己了解への視座をもたらしてきた20世紀文芸批評の展開をたどる。2017年度オックスフォード大学フォード記念講演。
目次
まえがき
序論
第1章 ホイッグ史観とイングランドの精神
第2章 人類史における現在の相を精査する
第3章 「背景」としての科学と資本主義
第4章 合理主義、キリスト教、曖昧
第5章 「読者層」の歴史
第6章 長い産業革命
第7章 文化史としての文学史
後記
原注
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。