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夕暮の緑の光 新装版 野呂邦暢(著/文) - みすず書房
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夕暮の緑の光 新装版 (ユウグレノミドリノヒカリ) 野呂邦暢随筆選 (ノロクニノブズイヒツセン)

文芸
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発行:みすず書房
四六判
重さ 330g
240ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-622-08904-9   COPY
ISBN 13
9784622089049   COPY
ISBN 10h
4-622-08904-1   COPY
ISBN 10
4622089041   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1095  
1:教養 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年4月1日
書店発売日
登録日
2020年1月17日
最終更新日
2020年3月25日
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書評掲載情報

2023-02-25 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 平田俊子(詩人)
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紹介

「一番大事なことから書く。それは、野呂邦暢が小説の名手であるとともに、随筆の名手でもあったということだ。……ちょっとした身辺雑記を書く場合でも、ことばを選ぶ厳しさと端正なたたずまいを感じさせる文体に揺るぎはなかった。ある意味では、寛いでいたからこそ、生来の作家としての資質がはっきり出たとも言えるのである」(岡崎武志「解説」)

1980年5月7日に42歳の若さで急逝した諫早の作家、野呂邦暢。
故郷の水と緑と光を愛し、詩情溢れる、静かな激しさを秘めた文章を紡ぎ続けた。この稀有な作家の魅力を一望する随筆57編を収録。

目次

東京から来た少女
装幀
「漁船の絵」
H書店のこと
馬の絵
小林秀雄集
フイリップ
花曜日
日記
菜の花忌
伊東静雄の諫早

古書店主
S書房主人
貸借
引っ越し
京都
ブリューゲル
衝立の向う側
アドルフ
LIRIKA POEMARO
澄んだ日
山王書房店主
ボルヘス「不死の人」
The Family of Man
ODE MARITIME

一枚の写真から
鳥・干潟・河口
ある夏の日
モクセイ地図
川沿いの町で
グラナダの水
土との感応
「筑紫よ、かく呼ばへば」
シルクスクリーン
諫早市立図書館
友達
奇蹟

夕暮の緑の光
小説の題
「草のつるぎ」
「海辺の広い庭」
「鳥たちの河口」
「諫早菖蒲日記」
名前
フィクションによるフィクションの批評
クロッキーブック
「ふたりの女」をめぐって

最後の光芒
G三五一六四三
七人の侍
単独者の悲哀
昔はひとりで……
ネコ
カーテン
夕方の匂い
木の鉢
田舎司祭の日記

解説  岡崎武志
初出一覧

著者プロフィール

野呂邦暢  (ノロクニノブ)  (著/文

1937年9月20日長崎市生まれ。1945年、8歳で諫早市に疎開、同地で長崎への原爆投下を目の当たりにする。1956年、長崎県立諫早高校卒業。同年秋に上京しアルバイト生活を送る。1957年春に帰郷、同年6月、陸上自衛隊に入隊。翌年、北海道で除隊。諫早で家庭教師をしながら小説執筆をはじめる。1965年「或る男の故郷」で文學界新人賞佳作。1967年、「壁の絵」芥川賞候補。以降、「白桃」「海辺の広い庭」「鳥たちの河口」が同賞候補となる。1973年、第一創作集『十一月 水晶』(冬樹社)刊行。1974年、「草のつるぎ」で第70回芥川賞受賞。1976年、「諫早菖蒲日記」発表。諫早の地に根をおろした創作活動を続けた。小説にとどまらず、多数の随筆、評論を執筆のほか、無名兵士の戦記蒐集、『季刊邪馬台国』(梓書院)編集長など活動の場は多岐にわたった。1980年5月7日没。

岡崎武志  (オカザキタケシ)  (編集

1957年大阪生まれ。立命館大学卒。ライター。書評家。主な著作に『気まぐれ古書店紀行』(工作舎)『読書の腕前』『蔵書の苦しみ』(光文社新書)『女子の古本屋』『昭和三十年代の匂い』(筑摩書房)『上京する文学――漱石から春樹まで』(新日本出版社)『新・文学入門』(山本善行との共著、工作舎)『古本道場』(角田光代との共著、ポプラ社)他多数。

上記内容は本書刊行時のものです。