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美しい痕跡 フランチェスカ・ビアゼットン(著/文) - みすず書房
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美しい痕跡 (ウツクシイコンセキ) 手書きへの讃歌 (テガキヘノサンカ)

芸術
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発行:みすず書房
A5変型判
重さ 330g
210ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-622-08882-0   COPY
ISBN 13
9784622088820   COPY
ISBN 10h
4-622-08882-7   COPY
ISBN 10
4622088827   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年4月16日
書店発売日
登録日
2020年3月9日
最終更新日
2020年4月7日
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書評掲載情報

2020-05-31 読売新聞  朝刊
評者: 木内昇(作家)
2020-05-30 朝日新聞  朝刊
評者: 武田砂鉄(ライター)
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紹介

〈手で書かれたものは動いた跡であり、手が筆記具を介して媒体に痕跡を残す。何世紀ものあいだ、人間はさまざまな道具や文字、媒体を使い、書くことで考えや知識を記録してきた。
私たちはいま、速さという誘惑に身を任せ、質や唯一性、物語といったものを犠牲にしている〉

書かれた文字の豊かさに魅せられ、自らも文字による表現の可能性を押し広げてきたイタリアのカリグラファー、フランチェスカ・ビアゼットン。長年の活動を通しめぐらせてきた思索と作品が一書となった。
人が文字を書く姿への慈しみにみちた、ビアゼットンからのメッセージ。
附録、ヴァチカンの書記たちが使ったカンチェッレレスカ体(イタリック体)の教本『ラ・オペリーナ』(1522)は必見。本邦初訳。

目次

はじめに
第1章 (手で)書く、ゆえに(我)あり
第2章 筆跡は顔
第3章 紙、ペン、考えを選ぶ
第4章 書く時間は考える時間
第5章 子供の頃から書く
第6章 二本の手と十本の指
第7章 書き留める、写真を撮るのではなく
第8章 壁に書く
第9章 書かれたものに囲まれて
第10章 図が文になる
第11章 筆記用具
第12章 航海上の注意
おわりに

訳者あとがき
参考文献

附録 『ルドヴィーコ・ヴィチェンティーノによる小品(ラ・オペリーナ) カンチェッレレスカ体の書き方を学ぶために』(一五二二年)

著者プロフィール

フランチェスカ・ビアゼットン  (フランチェスカビアゼットン)  (著/文

1961-。ジェノヴァ生まれ。カリグラファー、イラストレーター。イタリアカリグラフィ協会会長。ファッション雑誌でイラストレーターとして活動を始めた後、イギリス、ベルギー、ドイツ、イタリアでカリグラフィを学ぶ。1997年からカリグラフィ協会(ACI)をはじめ、新芸術アカデミー(NABA)、ヨーロッパ・デザイン学院(IED)で講師を務める。主な作品に、ジュゼッペ・トルナトーレ監督『海の上のピアニスト』(1998)の題字、 2006年トリノ冬季オリンピックのテーマ文字など。また、作品の一部はベルリン芸術アカデミー(ベルリン・サムムルン・カリグラフィ)のコレクションとなっている。その他、小中学生用教材のイラストやカリグラフィも数多く手がけ、演劇「Abbecedario(ABCのこと)」(2001)ではアルファベットを書くライブ・パフォーマンスを行う。同名の絵本『Abbecedario』は、2003年にイタリア・アンデルセン賞、2004年にストレーガガット出版賞を受賞している。

萱野有美  (カヤノユウミ)  (翻訳

1975年千葉県生まれ。東京外国語大学外国語学部欧米第二課程(イタリア語)卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。訳書に、ムナーリ『ファンタジア』(2006)『デザインとヴィジュアル・コミュニケーション』(2006)『モノからモノが生まれる』(2007)『芸術家とデザイナー』(2008)、アンニョリ『知の広場――図書館と自由』(2011)『拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう』(2016)、ギッリ『写真講義』(2014)、ビアゼットン『美しい痕跡』(2020、以上みすず書房)など。

上記内容は本書刊行時のものです。