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量子論 【新装版】 デヴィッド・ボーム(著/文) - みすず書房
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量子論 【新装版】 (リョウシロン)

自然科学
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発行:みすず書房
四六判
重さ 620g
752ページ
定価 7,600円+税
ISBN
978-4-622-08862-2   COPY
ISBN 13
9784622088622   COPY
ISBN 10h
4-622-08862-2   COPY
ISBN 10
4622088622   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C3042  
3:専門 0:単行本 42:物理学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年10月9日
書店発売日
登録日
2019年8月6日
最終更新日
2019年10月2日
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紹介

〈最も重要な概念の変化について、ここで手短かに要約しておこう。第一に、連続的な、精密に定義される軌道という古典的概念は、不可分な遷移の系列による運動の記述の導入によって根本的に変更された。第二に、古典論の厳密な決定論にかわって、近似的かつ統計的な性格の因果律の概念が用いられることとなった。第三に、要素的な粒子が決して変らない“内在的な”性質をもつという古典論の仮定は、それが周りの環境によってどうあつかわれるかに依存して、波のようにも粒子のようにもふるまうことができるという仮定でおきかえられた。〉(「序」より)
オッペンハイマーやアインシュタインと研究をともにし、量子力学に寄与した物理学者が、1951年に刊行したコペンハーゲン解釈による量子論の教科書。古典論との関係を実験と理論を通じて説明し、定性的・物理的に叙述を展開する。

目次

第 I 部 量子論の物質的定式化
1. 量子論の起原
2. 初期量子論の展開
3. 波束とde-Broglie波
4. 確率の定義
5. 不確定性原理
6. 物質の素粒子性と波動性の対立
7. 導入された量子的な諸概念の総括
8. 物質の量子的本性の物質的描像を組立てる試み

第 II 部 量子論の数学的定式化
9. 波動函数、演算子、Schrödinger方程式
10. ゆらぎ、相関、固有函数

第 III 部 簡単な体系への応用。量子論の定式化の一層の拡張
11. 箱型ポテンシャルに対する波動方程式の解
12. 量子論の古典的極限WKB近似
13. 調和振動子
14. 角運動量と3次元の波動方程式
15. 動径方程式の解、水素原子、磁場の効果
16. 量子論のマトリックスによる定式化
17. スピンと角運量

第 IV 部 Schrödinger方程式の近似的解法
18. 摂動論、時間に関係する摂動と時間に関係しない摂動
19. 縮退のある場合の摂動論
20. 瞬間的摂動と断熱的摂動

第 V 部 散乱の理論
21. 散乱の理論

第 VI 部 観測過程の量子論
22. 観測過程の量子論
23. 量子的概念と古典的概念との関係

あとがき
索引

著者プロフィール

デヴィッド・ボーム  (デヴィッドボーム)  (著/文

1917-1992。アメリカ、ペンシルヴァニア州に生れる。1939年ペンシルヴァニア州立カレッジにてB.S.を、1943年カリフォルニア大学(バークレー)にてPh.D.を取得。ブラジル、イスラエルなどで教鞭をとったのちロンドン大学バークベックカレッジ教授。

高林武彦  (タカバヤシタケヒコ)  (翻訳

1919年兵庫県に生れる。1941年東京大学理学部物理学科卒業。名古屋大学理学部助教授、フランスCNRS研究員を経て、1959-83年名古屋大学理学部教授。名古屋大学名誉教授。理学博士。専攻 理論物理学、物理学史。1999年歿。著書『熱学史』(1948、日本科学社)、『量子論の発達史』(1977、中央公論社)。『素粒子論の開拓』(1987、みすず書房)、『現代物理学の創始者』(1988、みすず書房)ほか。訳書 ボーム『量子論』(共訳、1964、みすず書房)他。

井上健  (イノウエタケシ)  (翻訳

1921年大坂に生まれる。1941年京都大学理学部物理学科卒業。京都大学名誉教授。理学博士。専攻 素粒子論。2004年歿。訳書 フォン・ノイマン『量子力学の数学的基礎』(共訳、みすず書房、1957)、ボーム『量子論』(共訳、みすず書房、1964)ほか。

河辺六男  (カワベロクオ)  (翻訳

1948年名古屋大学物理学科卒業。大阪医科大学名誉教授。専攻 素粒子論。2000年歿。訳書 ボーム『量子論』(共訳、みすず書房、1964)。

後藤邦夫  (ゴトウクニオ)  (翻訳

1955年名古屋大学物理学科卒業。桃山学院大学名誉教授。専攻 理論物理、物理学史、科学技術社会論。2019年歿。訳書 ボーム『量子論』(共訳、みすず書房、1964)。

上記内容は本書刊行時のものです。