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現象としての人間 新版 新装版 ピエール・テイヤール・ド・シャルダン(著/文) - みすず書房
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現象としての人間 新版 新装版 (ゲンショウトシテノニンゲン)

哲学・宗教
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発行:みすず書房
四六判
重さ 610g
422ページ
定価 4,400円+税
ISBN
978-4-622-08802-8   COPY
ISBN 13
9784622088028   COPY
ISBN 10h
4-622-08802-9   COPY
ISBN 10
4622088029   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年2月19日
書店発売日
登録日
2019年2月13日
最終更新日
2019年2月21日
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紹介

「宗教は人間を疎外するという考え方の根本的な修正を迫り、宗教が人類の真の進歩のためにどんなに大きな刺激となりうるかを、自らの生き方によって証明しようとした宗教観を彷彿させる。そこには現代科学の成果が信仰を困難にするどころか、むしろこれによってキリスト教の信仰内容がいかに深められ、よく理解できるようになるかの証しに一生を捧げた、テイヤールの姿が大きく浮かび上がってくる。」
(「テイヤールの生涯と仕事」より)
イエズス会の司祭であり、また科学者として北京原人の発掘に関わった、テイヤールの主著。生前は、イエズス会から出版を認められず、歿後まもなく1950年に原書は刊行される。科学とキリスト教の綜合を目指し、人類と神の存在を宇宙にさぐる、深遠な思想を展開する。訳者による「テイヤールの生涯と仕事」と「テイヤールの著作と参考文献」を加えた新版。

目次

序文(N・M・ウィルディールス)
はしがき
プロローグ《見ること》

第一部 生命が現われるまで
第一章 宇宙の素材
第二章 物質の内面
第三章 幼年期の地球

第二部 生命
第一章 生命の出現
第二章 生命の膨張
第三章 デーメーテール

第三部 思考力
第一章 思考力の発生
第二章 精神圏の展開
第三章 近代の地球

第四部 高次の生命
第一章 人類集団の未来
第二章 集団を超えるもの――高次の人格
第三章 地球の最後

むすび キリスト教という現象

要約 あとがき 現象としての人間の本質
付録 進化する地球における悪の位置と役割に関する若干の覚え書
図表 四足動物の層の発展/キュエノによる〈生命の樹〉/霊長類の発展/人類の層の発展

テイヤールの生涯と仕事(美田稔)
訳者あとがき
新版への訳者あとがき
テイヤールの著作と参考文献
索引

著者プロフィール

ピエール・テイヤール・ド・シャルダン  (ピエールテイヤールドシャルダン)  (著/文

1881年フランスに生れる。1899年にイエズス会に入り、哲学、神学、地質学、古生物学を学ぶ。1911年司祭に叙階される。1914年第一次世界大戦に担架兵として従軍。1920-23年パリのカトリック大学地質学助教授。1923年黄河流域学術調査隊の一員として中国に渡り、以後1946年までの大半を中国で過ごした。この間、ゴビ砂漠、オルドス地方の探検、インドからビルマ(ミャンマー)、ジャワに及ぶ学術調査旅行、さらに周口店における北京原人発掘調査などをおこない、地質学、古生物学の研究に情熱を傾けた。1946年以降はニューヨークの人類学研究機関ウェンナー・グレン財団にむかえられ、米国で暮した。『現象としての人間』『神のくに・宇宙讃歌』『ある思想の誕生』『科学とキリスト』など、諸科学の総合によって統一的世界観をもとめ、科学と信仰の調和をはかる多くの著作を残した。1955年歿。『テイヤール・ド・シャルダン著作集』(全10巻、1968-75、みすず書房)。

美田稔  (ミタミノル)  (翻訳

1929年広島に生れる。駐日ベルギー大使館勤務を経て、翻訳に従事。特にテイヤールの翻訳に専念し、日本テイヤール研究会代表を務めた。現代フランス思想専攻。2016年歿。訳書 トレモンタン『テイヤール・ド・シャルダン』(新潮社、1966)バジール『人間回復の経営学』(共訳、三省堂、1969)テイヤール『現象としての人間』(みすず書房、1964、改訳『テイヤール・ド・シャルダン著作集』1所収、1969、新版2011)テイヤール『ザンタ女史への手紙』(アポロン社、1972)キュエノ『テイヤールの生涯1・2』(共訳、みすず書房、1974、1975)ウィルディールス『科学と信仰――テイヤール・ド・シャルダン』(第三文明社、レグルス文庫、1981)テイヤール『新訳 神の場――内面生活に関するエッセイ』(五月書房、2006)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。