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ウイルスの意味論 山内一也(著/文) - みすず書房
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ウイルスの意味論 生命の定義を超えた存在

発行:みすず書房
四六判
重さ 410g
280ページ
定価 2,800円+税
ISBN
9784622087533
Cコード
C1045
教養 単行本 生物学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年12月14日
書店発売日
登録日
2018年10月11日
最終更新日
2018年12月13日
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紹介

ウイルスとは何者か。その驚くべき生態が明らかになるたびに、この問いの答は書き替えられてきた。
ウイルスは、数十億年にわたり生物と共に進化してきた「生命体」でありながら、細胞外ではまったく活動しない「物質」でもある。その多くは弱く、外界ではすぐに感染力を失って“死ぬ”。ただし条件さえ整えば、数万年間の凍結状態に置かれても、体がばらばらになってしまったとしても“復活”する。ウイルスの生と死は、生物のそれとはどこかずれている。
一部のウイルスは、たびたび世界的流行を引き起こしてきた。ただしそれは、人類がウイルスを本来の宿主から引き離し、都市という居場所を与えた結果でもある。本来の宿主と共にあるとき、ウイルスは「守護者」にもなりうる。あるものは宿主を献身的に育て上げ、またあるものは宿主に新たな能力を与えている。私たちのDNAにもウイルスの遺伝情報が大量に組み込まれており、一部は生命活動を支えている。
ウイルスの生態を知れば知るほど、生と死の、生物と無生物の、共生と敵対の境界が曖昧になっていく。読むほどに生物学の根幹にかかわる問に導かれていく一冊。

目次

はじめに ウイルスとともに生きる
第1章 その奇妙な“生”と“死”
第2章 見えないウイルスの痕跡を追う
第3章 ウイルスはどこから来たか
第4章 ゆらぐ生命の定義
第5章 体を捨て、情報として生きる
第6章 破壊者は守護者でもある
第7章 常識をくつがえしたウイルスたち
第8章 水中に広がるウイルスワールド
第9章 人間社会から追い出されるウイルスたち
第10章 ヒトの体内に潜むウイルスたち
第11章 激動の環境を生きるウイルス
エピローグ
あとがき


索引

著者プロフィール

山内一也  (ヤマノウチカズヤ)  (著/文

1931年、神奈川県生まれ。東京大学農学部獣医畜産学科卒業。農学博士。北里研究所所員、国立予防衛生研究所室長、東京大学医科学研究所教授、日本生物科学研究所主任研究員を経て、現在、東京大学名誉教授、日本ウイルス学会名誉会員、ベルギー・リエージュ大学名誉博士。専門はウイルス学。主な著書に『エマージングウイルスの世紀』(河出書房新社、1997)『ウイルスと人間』(岩波書店、2005)『史上最大の伝染病 牛疫 根絶までの四〇〇〇年』(岩波書店、2009)『ウイルスと地球生命』(岩波書店、2012)『近代医学の先駆者――ハンターとジェンナー』(岩波書店、2015)『はしかの脅威と驚異』(岩波書店、2017)『ウイルス・ルネッサンス』(東京化学同人、2017)『ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在』(みすず書房、2018)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。