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出版者情報
自由論 新装版
発行:みすず書房
四六変型判
536ページ
定価
6,400円+税
- 書店発売日
- 2018年7月10日
- 登録日
- 2018年6月27日
- 最終更新日
- 2018年7月4日
紹介
政治思想史家の代表的4論文。著者の聡明なコモン・センスの見事な典型であるとともに、別の角度から見れば、英知そのものといえる。
著者は1909年、当時ロシア帝国領であり、第二次大戦後またもやソヴェト連邦に編入されてしまったラトヴィアの首府リガに生まれた。オックスフォード大学卒業。主著に「マルクス」(1939)、「はりねずみと狐」(1953)、「啓蒙の時代」(1956)、「1940年のチャーチル」(1964)、「ヴィーコとヘルダー」(1976)などがある。オックスフォードのウォルフスン・カレッジの学長をつとめ、74年から78年英国学士院長であった。本書はその代表作としての地位を占めるものであるといえよう。
本書の各論文は、著者の聡明なコモン・センスの見事な典型であるとともに、別の角度から見れば、英知そのものといえる。透明でありながら深い思考に支えられ、現代の最も不評な・貧しい語彙になりさがってしまった「ヒューマニズム」に、そのもっともラジカルな形姿において、生気を与える。この同じ理由が、19世紀のゲルツェンやミルのごとき思想家に深く愛着せしめると同時に、マルクスの荒々しい外貌と既定の名声の背後に隠されている、リベラルな精神の発見を、可能にしていると思われるのである。
目次
序論 (小川晃一・小池銈訳)
二十世紀の政治思想 (福田歓一訳)
歴史の必然性 (生松敬三訳)
二つの自由概念 (生松敬三訳)
ジョン・スチュアート・ミルと生の目的 (小川晃一・小池銈訳)
付録 政治理論はまだ存在するか (生松敬三訳)
あとがき (福田歓一)
索引
上記内容は本書刊行時のものです。