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人体の冒険者たち ギャヴィン・フランシス(著/文) - みすず書房
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人体の冒険者たち (ジンタイノボウケンシャタチ) 解剖図に描ききれないからだの話 (カイボウズニエガキキレナイカラダノハナシ)

医学
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発行:みすず書房
四六判
280ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-622-08717-5   COPY
ISBN 13
9784622087175   COPY
ISBN 10h
4-622-08717-0   COPY
ISBN 10
4622087170   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年6月5日
最終更新日
2018年6月28日
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書評掲載情報

2020-05-30 日本経済新聞  朝刊
評者: 布施英利(解剖学者)
2018-09-29 日本経済新聞  朝刊
評者: 布施英利(解剖学者)
2018-09-01 朝日新聞  朝刊
評者: 野矢茂樹(立正大学教授)
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紹介

〈クリニックを開業するのは、患者さんたちのからだといっしょに人生の風景を眺める、冒険旅行になぞらえられるかもしれない。よく知っている地形に見えても、往々にして分け入った小道が開けて、日々、新たなパノラマをのぞくことになるのだ〉

ルネサンス期、魂がどこよりも近くにあると考えられていたのが、唇だった。形を変えただけで息が温かくなったり冷たくなったりするのが、生命力の証拠だと思われていたのだ。また17世紀の天文学者たちは、星の見え方をもっとよく知るために、目の構造に注目した。私たちのからだは、いつでも世界を知るための冒険の入り口だったのだ。
スコットランドの家庭医ギャヴィン・フランシスは、ときに救急医や従軍医として、さまざまな患者に出会ってきた。顔半分だけが麻痺した女性、手のひらを釘で打ち抜いた大工さん、直腸にケチャップの瓶が入った男性……。本書はそんな患者たちとフランシス、そして人体の解明に挑んだ偉人たちの冒険の物語だ。
小説のようなケースヒストリーに古今東西の人体をめぐる逸話を交えた、読む人体図鑑とも呼べる医療エッセイ。さあ、人体をめぐる旅に出よう。

目次

守秘義務に関する覚え
プロローグ


1 魂に神経外科手術を
2 けいれんと聖性と精神医学
頭部
3 目  視覚のルネサンス
4 顔  美しき麻痺
5 内耳  魔法とめまい
胸部
6 肺  生命の息
7 心臓  カモメのざわめきと潮の満ち引き
8 乳房  回復の考え方ふたつ
上肢
9 肩  腕と武器
10 手首と手  穿たれ、切られ、架けられ
腹部
11 腎臓  究極の贈りもの
12 肝臓  おとぎ話の結末
13 大腸と直腸  見事な芸術作品
骨盤
14 生殖器  子づくりについて
15 子宮  生と死をまたぐところ
16 胞衣  食べる、燃やす、木の下に埋める
下肢
17 腰  ヤコブと天使
18 足とその指  地下空間の足跡

エピローグ
謝辞
訳者あとがき
出典および訳註
図版リスト
索引

著者プロフィール

ギャヴィン・フランシス  (ギャヴィンフランシス)  (著/文

1975年生まれ。エディンバラ在住の医師、作家。医師として働きながら七大陸を踏破。著書にTrue North: Travels in Arctic Europe (Polygon 2008), Empire Antarctica: Ice, Silence & Emperor Penguins (Chatto & Windus 2012, スコティッシュ・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞), Adventures in Human Being (Profile Books, 2015 〔『人体の冒険者たち』鎌田彷月訳、みすず書房〕, 英5紙誌のブック・オブ・ザ・イヤー受賞), Shapeshifters: On Medicine & Human Change (Profile Books 2018) がある。

鎌田彷月  (カマダホウゲツ)  (翻訳

翻訳者、校閲者。翻訳事典の編集者・校正校閲者を務めたのち、渡英。ニュース記事や評論などの執筆・翻訳、またCDライナーノーツの執筆と歌詞翻訳に従事。帰国後は校正校閲のかたわら、多くの書籍をゴースト訳・執筆。署名訳に『拷問の歴史――ヨーロッパ中世犯罪博物館』(共訳 河出書房新社 1997)、キャスリン・アシェンバーグ『図説 不潔の歴史』(原書房 2008)、ギャヴィン・フランシス『人体の冒険者たち』(みすず書房 2018)。

原井宏明  (ハライヒロアキ)  (監修

BTC東京・精神科医。ハワイ大学臨床准教授。精神科専門医。精神保健指定医。日本認知行動療法学会理事・専門行動療法士。日本動機づけ面接協会代表理事。1984年岐阜大学医学部卒業、ミシガン大学文学部に留学。国立肥前療養所、国立菊池病院、なごやメンタルクリニックを経て、現職。著書『対人援助職のための認知・行動療法』(金剛出版 2010)『方法としての動機づけ面接』(岩崎学術出版社 2012)『図解 やさしくわかる強迫性障害』(共著 ナツメ社 2012)『うつ・不安・不眠の薬の減らし方』(秀和システム 2012)ほか多数。訳書 アトゥール・ガワンデ『医師は最善を尽くしているか――医療現場の常識を変えた11のエピソード』(みすず書房 2013)同『死すべき定め――死にゆく人に何ができるか』(みすず書房 2016)。

上記内容は本書刊行時のものです。