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出版者情報
死を生きた人びと
訪問診療医と355人の患者
発行:みすず書房
四六判
216ページ
定価
2,400円+税
- 書店発売日
- 2018年5月2日
- 登録日
- 2018年3月29日
- 最終更新日
- 2018年4月20日
書評掲載情報
2018-12-09 |
毎日新聞
朝刊 評者: 池内紀(独文学者) |
2018-10-27 |
朝日新聞
朝刊 評者: 池内紀(独文学者) |
2018-07-21 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 上田紀行(文化人類学者) |
2018-07-01 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2018-06-17 |
毎日新聞
朝刊 評者: 池内紀(独文学者) |
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紹介
355人の看取りに関わった往診医が語るさまざまな死の記録。延命のみに長けた現代社会で、患者たちが望み、模索し続けた最期とは。
現代日本では、患者の望む最期を実現することは非常に難しい。多くの患者が、ひたすら延命しようとする医者や、目前の死期を認識しない親族と患者自身、病院外の死を「例外」とみなす社会によって、望まない最期に導かれていくためだ。しかし著者の患者たちは、著者と語り合ううちにそれぞれの望む死を見いだしていく。その結果、7割の患者が自宅での死を選んでいる。鮮烈なエピソードを通じ読者に「どう死にたいか」を問う一冊。
目次
はじめに
第1章 在宅医療の世界へ
第2章 在宅死のリアリティ――死者三五五名からのメッセージ
1 在宅医療と在宅死
2 在宅医療・在宅死の経済的側面
3 患者と家族にとっての在宅死
4 医師は在宅医療を知らない
5 介護関係者・行政・社会にとっての在宅死
6 常に慰める
第3章 在宅死のアポリア ――情報社会が提供するさまざまなニュースから
1 「老い」は戦うべき相手か
2 希望なき生――「先生、死ねる薬はないのですか」
3 看取るのは医師だけか
4 医者にかからないで死ぬということ
5 在宅死なき在宅医療――ビジネス化の行き着くところ
6 在宅死は理想的な死か
7 最期を選べない患者たち
8 未来におけるアポリア
1 医師は足りるか / 2 訪問看護師は足りるか
3 介護職員は足りるか / 4 介護施設は足りるか
5 病床数は足りるか / 6 二〇二五年問題への対応策
第4章 見果てぬ夢
1 世界の悲惨/日本の悲惨
2 オーダーメイド医療/オートメーション医療
3 ある老医師の手紙
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。