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出版者情報
拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう
- 書店発売日
- 2016年4月20日
- 登録日
- 2016年2月25日
- 最終更新日
- 2016年4月15日
書評掲載情報
2016-05-29 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 長谷川一(明治学院大学教授) |
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紹介
本だけでなく映画や音楽、ゲームなど多彩な文化との出会いや交流をはぐくむ町の「文化的エンジン」。老若男女、見ず知らずの人が混ざり合い、ときに会話や議論の場が生まれるような「民主主義のゆりかご」。インターネットを無料で利用でき、生活に必要な情報や公共サービスが受けられる「地域のサービスセンター」。少子高齢化、失業、不登校など〈孤立〉が課題となる社会における「人の居場所」――公共図書館だからこそ担いうる社会的役割をいまこそ再発見し、市民活動の核になるような、私たちの時代の図書館をつくっていこう。
運営方法、企画、建物、内装etc. 世界のユニークな参考例を取り上げながら、これからの図書館に必要な発想を示していく。
多目的で開かれた「知の広場」としての図書館像を提案しつづけてきた著者による、新しい図書館論第2弾。
「私たちには今後ますます図書館が必要となるが、もちろんそれは新しいコンセプトの図書館でなければならないのである。半世紀後の2066年には、iPadはすでに忘れ去られて久しいだろう(あるいは、洗濯機のような日常品として「吸収」されているだろう)が、図書館は今よりずっと必要とされ、図書館員の需要も増していると私は確信する」
(第3章「私がほしい図書館」より)
目次
拝啓、市長さま
〈第 I 部 拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう〉
はじめに
第1章 共有財産としての図書館
みんなの図書館? それともみんなのGoogle?
Googleに向きあうパロマー氏
Facebook, Twitter, Wikipedia
学校、図書館、アンニョロッティ
図書館と寛容
図書館と経済危機
第2章 レンガ、書架、電子書籍
お金がない!
すべてのサービスが揃う屋根のある広場
建物について
計画
市民とともに図書館を創る
〈第 II 部 新しい「知の広場」〉
はじめに
第3章 私がほしい図書館
未来はわれらのもの
永続する機関としての図書館
社交場としての図書館
平等の場としての図書館
文化経済学における図書館
ライダーは本を読まない?
市民を参加させる
新しい「知の広場」
一つの場所に多数のサービスを
第4章 「みんなの図書館」のつくり方
ヤリッパナ市図書館
拝啓 図書館員さま、建築家さま、市役所整備係さま
防音設備
空間の利用法
運営について
空間と人
ネジとボルト
海外での5つの事例
1 アルメレ図書館――書店のような図書館
2 デルフト――創造力がつまった図書館
3 パリ――やる気溢れる若い職員がいる図書館
4 明治大学図書館和泉図書館――地域に開かれた図書館
5 武雄市図書館――図書館と書店の共存は可能か?
〈第 III 部 子どものための図書館(0歳から13歳まで)〉
「子ども」が存在しなかった頃
今日の子どものための図書館
早すぎることは決してない(0歳から5歳)
注文の多い小さな客(6歳から13歳)
ヤングアダルト
大人
計画
拝啓 市長さま
補遺 アントネッラさんに訊いてみよう!(シブヤ大学の授業における学生からの質問への回答)
謝辞
訳者あとがき
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。