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出版者情報
プラハのバロック
受難と復活のドラマ
発行:みすず書房
A5判
322ページ
定価
6,200円+税
- 書店発売日
- 2015年3月7日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
プラハを訪れる観光客の目を楽しませるバロックの遺産。チェコの暗黒時代の象徴とされ、本格的研究は本国でも始まったばかりのプラハのバロックの特質を、劇的で複雑な歴史の襞に分け入り、人々の精神性から解き明かす、日本語で書かれた唯一の研究書、魅力的な紹介の書。戦禍による荒廃から復興へ。復活への祈りを画布に、石に刻みつけたバロック的メンタリティーが今、明らかに。図版217点。
目次
まえがき
序章 敗者のバロック――プラハ・バロックの背景
一 三〇年戦争と「白山の戦い」/二 対抗宗教改革と再カトリック化/三 イエズス会/四 カトリシズムとプロテスタン ティズム/五 ゴシックとバロック/六 闇と光/七 プラハの地霊/八 忘我と正気
第一章 動性
一 楕円/二 ドラマ/三 幻
第二章 迷宮
一 コメンスキー/ 二 バルビーン/三 ヴァルトシュテイン/ 四 迷宮庭園
第三章 受難
一 「瞑想(泣く女)」/二 「ピエタ」/三 「カルヴァリア(ゴルゴタ)」/四 「聖ルトガルディスの幻」/ 五 「アトラス」
第四章 伝説
一 「勝利の聖母マリア」伝説/二 ロレタ伝説/ 三 「プラハの幼子イエス」伝説/四 聖ヤン・ネポムツキー伝説/五 聖サルヴァトール伝説
第五章 越境
一 敷居/二 移動/三 世界
終章 バロックの受難と復活 ――プラハ・バロックの遺産
一 荒廃と復興/二 葬られるバロック/三 蘇るバロック
補章 プラハ・バロック探訪――プラハ・バロックの遺産を巡る
一 城地区/二 小地区/ 三 カレル橋/四 旧市街/五 新市街/六 その他の地区
主要参考文献一覧/図版および出典一覧
あとがき
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。