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出版者情報
英語化する世界、世界化する英語
- 書店発売日
- 2014年4月26日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
書評掲載情報
2014-09-28 |
毎日新聞
評者: 富山太佳夫(青山学院大学教授・英文学) |
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紹介
グローバルな言語として不動の王座を手にしたかにみえる英語。5世紀の英語の出現以来、正統で純粋な英語を作り上げ、守ろうとした人々は絶えることはなかった。一方で、英語は生きもののように、彼らがはめようとした枷をするりと抜けだし、形を変え、地球上いたるところに広がり、生き延びる道を自ら見つけてゆく。変化し、混ざり合い、多様性をもつことで豊かになってきた英語〓言葉の力を多角的に展覧する。
目次
1 「大胆に進もう」――英語にまつわる真実と神話 / 2 生存機械――語の力と英語への闘い / 3 英語の出現――チョーサー、カクストン、クランマー / 4 エリザベス女王からジョン・ロックまで――言葉の爛熟、正統性、そして意味の不確かさ / 5 大当たり――アカデミーについての議論 / 6 英語綴りという出来損ないの魔術――「ほとんど信じられない」物語 / 7 よい英語の多くの利点――文法の改革と18世紀的正しい用法/ 8 「ラウス司教はおバカさん」――規範主義者をいらいらさせる / 9 おお、わたしのアメリカ、新しく見つけた土地よ!――トーマス・ペインから朝食のシリアルまで / 10 リンドリー・マリーの長い影――衒学趣味……と俗語の「現実的な美しさ」 / 11 国の由来――言語、アイデンティティー、葛藤 / 12 フィッシュナイフとフィストファック――ヴィクトリア朝英語の慎み深いカリスマ性 / 13 「われらが血、われらが言葉、われらが制度――純粋主義と無知なるが故の快適さ / 14 ヴィクトリア時代の宝庫を作り上げる――正しい語法の計画、大きいものから小さいものまで / 15 英語の番人――ヘンリー・ワトソン・ファウラーと現代英語活用法 / 16 「君が見えるように話しなさい」――方言とアクセントについて / 17 ちゃんと話す――アクセントを聞けばどんな連中かがわかる /18 アルファベットと女神――読み書き能力、ジェンダー、性差別主義的言葉 / 19 どうしようもない今の時代――言葉の「現状」と向き合う / 20 とんでもないくそ野郎――検閲と卑猥さ / 21 「ここでは英語だけです」――問題ありのハイフォン / 22 コンマはパタパタと翼をはためかす――句読点の過去、現在、未来 / 23 規則をみせびらかす――なんというか、現代生活の意味深長な悩みの種に無関心にならないことについて? / 24 テクノロジー曰く「まあ何でもいいんだけど」――ネットに繋がったワイアード・ライフ……無線ランでワイアレス・ライフ……そして生活がなくなるライフ・レス / 25 「英語を征服して中国を強くしよう」――英語の国際化 / 26 流れゆく自然界とどう向き合うか――言葉と思考の形 / 27 喜びはこんなもの――政治、ジョージ・オーウェル、そして英語 / 謝辞
上記内容は本書刊行時のものです。