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森林の放射線生態学 橋本 昌司(著/文) - 丸善出版
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書店員向け情報

森林の放射線生態学 福島の森を考える

自然科学
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発行:丸善出版
四六判
縦188mm 横128mm
238ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-621-30601-7   COPY
ISBN 13
9784621306017   COPY
ISBN 10h
4-621-30601-4   COPY
ISBN 10
4621306014   COPY
出版者記号
621   COPY
Cコード
C1061
教養 単行本 農林業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年3月25日
書店発売日
登録日
2021年1月29日
最終更新日
2021年3月23日
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書評掲載情報

2021-06-12 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

森林にもたらした放射能汚染の実態を読み解く書籍。2011年3月の福島第一原子力発電所事故により汚染された周辺地域の約7割は森林であった。これらの森林は近年でも依然として、森林内の放射性セシウムの動態、人々の生活への影響や様々な規制や対策など、多岐にわたる問題を抱えている。本書では長年調査を行った研究者が、セシウムの状況や森林生態系および生活への影響について明快、網羅的に「森林の放射線生態学」を解説する。放射線汚染の基礎知識や放射線防護についても説明し、これからの対策にも触れる。

目次

森林の放射線生態学
目次

第1章 放出された放射性物質
1.1 放射性物質はどのように飛散したのか?
1.2 福島にある森林の特徴
1.3 森林生態系は農地とは異なる独特の生態系

第2章 放射能汚染を理解するための基礎的な知識
2.1 放射線、放射能、放射性物質の意味
2.2 外部被ばくと内部被ばく
2.3 ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv):放射能と被ばく線量の単位

第3章 森林の中での放射性セシウムの動き
3.1  はじめに二つのセシウムの話:セシウム134とセシウム137
3.2 事故後初期の放射性セシウムの大きな分布変化
森林に降った放射性セシウムの多くは最初は枝葉に捕らえられた/その後は落葉や雨で林床へと移動/落葉層には長居しない
3.3 土壌中の放射性セシウム
放射性セシウムの大部分は鉱質土壌の表層に留まる/なぜ土壌表層に留まるのか/土壌動物や菌類によるセシウムの移動
3.4 樹体内への放射性セシウムの移行
樹体内の放射性セシウムの動き/移行係数:樹種によって木材の濃度が異なる
3.5 森林外への放射性セシウムの移動
森林からほとんど出て行かない/森林火災によるセシウムの再飛散はわずか
3.6 森林の放射性セシウムの将来分布を予測する
コンピュータシミュレーションで再現、そして予測/空間線量率の将来予測/予測結果とどう向き合うべきか?
3.7 森林の中での放射性セシウムの動きをまとめると

第4章 森林生態系と放射能汚染
4.1 放射性セシウムと森林の物質循環
4.2 食物連鎖の中の放射性セシウム
ミミズのセシウム濃度は落ち葉のセシウム濃度より低い/食物連鎖による生物濃縮は起きていない/大型野生動物に取り込まれる放射性セシウム/菌類と放射性セシウム
4.3 福島の原発事故による森林生態系への影響
生物への放射線影響/人間活動なき森林生態系
4.4  グローバルフォールアウト:セシウム137は半世紀前か
ら森林生態系の中に入っていた
グローバルフォールアウトとは/放射性セシウムを用いて森林内の物質の動きを追尾する

第5章 放射線防護と基準値
5.1  国際的に合意されている国際放射線防護委員会(ICRP)による放射線防護の考え方
5.2 森林における放射線防護の考え方
5.3  汚染地域での対策:国際原子力機関(IAEA)の考え方
5.4 基準値の考え方
空間線量率の基準となる値/食品の基準値─100 Bq/kgの理由/ 8,000 Bq/kg:廃棄物の基準値

第6章 森林の放射能汚染が生活に及ぼす影響
6.1 空間線量率の増加による影響
森林内の空間線量率の特徴/空間線量率に基づく立ち入り制限/森林除染
6.2 木材に関わる規制とその影響
木材に関わる規制 /統計から読み解く林業が受けた影響/汚染された森林の活用
6.3 野生動物の放射能汚染
大型野生動物の個体数は全国的に増えている/濃度傾向について/対策:全頭検査と個体数調整
6.4 野生きのこ・山菜のセシウム汚染
森の恵みが地域社会で持つ価値/野生きのこの放射能汚染/山菜の放射能汚染/地域住民の余暇活動に及ぼした影響/調理による山菜の放射性セシウム濃度の低減化
6.5 栽培きのこ
栽培きのこは重要な産業/原木とシイタケの汚染/原木栽培用広葉樹の汚染と産業への影響/シイタケへの放射性セシウムの移行メカニズム/栽培きのこの汚染対策
6.6 住民への情報提供

第7章 福島の森林の今後
7.1 森林の放射能汚染のポイント
7.2 汚染状況を理解し対処するための目安
7.3 今後の対策は
7.4 研究者に残された課題
7.5 同様の事故のとき、研究者は何をすべきか
7.6 未来へ向けて

あとがき/引用文献/リンク集/索引

上記内容は本書刊行時のものです。