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イノベーションの動機づけ 金間 大介(著/文) - 丸善出版
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イノベーションの動機づけ (イノベーションノドウキヅケ) ――アントレプレナーシップとチャレンジ精神の源 (アントレプレナーシップトチャレンジセイシンノミナモト)

社会科学
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発行:丸善出版
A5判
縦210mm 横148mm
192ページ
定価 5,000円+税
ISBN
978-4-621-30541-6   COPY
ISBN 13
9784621305416   COPY
ISBN 10h
4-621-30541-7   COPY
ISBN 10
4621305417   COPY
出版者記号
621   COPY
Cコード
C3334  
3:専門 3:全集・双書 34:経営
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年9月30日
書店発売日
登録日
2020年8月5日
最終更新日
2020年9月11日
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紹介

経済成長の原動力ともいわれるイノベーション。それを生み出すために成果主義が導入されたり、仕組みが整備されたりなど外的な「制度」が重視されてきた。しかし、イノベーションの根源にあるのは生み出すべき人のチャレンジ精神である。では「アントレプレナーシップ」(起業意欲)とも言い換えうる、そのチャレンジ精神はいかに動機づけられるのか。
本書では若手研究者や研究機関、大学生などチャレンジ精神を求められるものたちにとって、イノベーションを生み出そうとする動機づけの構造はどのようなものなのかを、アンケート調査や統計分析を駆使して探っていく。

目次

◆序
●1.はじめに:イノベーションの源泉を探る
1-1.本書の着想の原点と問題意識  
1-2.本書の3 つの学術的貢献  
1-3.本書の焦点と構成  
1-4.主要用語の定義
<コラム1:創造性の計測方法>  


◆第一部 業績評価と成果の関係
●2. 外的報酬と組織パフォーマンスに関する先行研究レビュー
2-1.外的報酬と成果の学術的背景:「成果主義」の反省  
2-2.報酬が成果につながるまで  
2-3.外的報酬がイノベーション活動に与える影響:44 の先行研究から  
2-4.外的報酬はプラスの効果があるとした研究  
2-5.外的報酬の効果は小さい(無い)、あるいはマイナスの効果があるとした研究  
2-6.分析上の限界:マルチタスク問題を中心として  
2-7.3 つの戦略的インプリケーション  
〈コラム2:情報プラットフォームが人材不足を助長する?〉  

●3. 評価・報奨制度はイノベーション活動の成果を向上させるか:日本における実証分析
3-1.分析における問題意識:評価・報酬と成果の関係  
3-2.本分析の新規性・優位性と6 つの仮説  
3-3.使用するデータセットの説明と基本集計  
3-4.計量的推定モデル  
3-5.推定結果:評価・報奨制度の導入は新製品開発、技術的優位性、収益性を高めるか?  
3-6.まとめ:効果的な評価制度、不透明な報奨制度  
〈付録〉
〈コラム3:内発的動機づけ説最大の敵〉  


◆第二部 動機づけのジェネレーション・ギャップ
●4.年齢、意欲、創造性の関係に関する先行研究レビュー ・
4-1.War for Talent:世界的な人材争奪戦  
4-2.なぜ年齢にフォーカスするのか  
4-3.科学の世界における年齢と創造性  
4-4.年齢とともに低下するもの  
4-5.年齢とともに向上するもの  
4-6.同調、協調、共創  
4-7.若手のインセンティブ、年配者のインセンティブ  
4-8.まとめと戦略的インプリケーション  
〈コラム4:アフターコロナと副業・兼業の関係〉

●5.若手技術系人材の動機づけ
5-1.若手技術系人材の現状  
5-2.動機づけ解明へのアプローチ  
5-3.研究開発を行う動機  
5-4.考察①:モチベーションの向上・低下要因と若手技術系人材の3 つのタイプ  
5-5.考察②:モチベーションを高める方策としての技術的・社会的課題、ビジョン、価値観の共有  
〈コラム5:労働生産性と働きがいは両立するか〉  

●6.上司と部下のモチベーション・ギャップ
6-1.アメかムチか  
6-2.ギャップ抽出の方法  
6-3.分析結果:データから浮き彫りになった上司と部下の違い  
6-4.考察:上司と部下のモチベーション構造の共通点と差異点  
6-5.まとめと今後のマネジメントへの示唆  
〈コラム6:国際比較調査から見えてくる日本の起業意欲〉  


◆第三部 若者のチャレンジ精神の源
●7.大学院生の研究意欲と創造性を高めるもの
7-1.日本の大学院生をめぐる環境の変化  
7-2.4 つのモチベータ要因と5 つの仮説  
7-3.分析方法  
7-4.因子分析による8 つの因子  
7-5.仮説検証  
7-6. 考察:大学院生の環境と研究意欲の関係  
〈コラム7:人は何を公正だと思うか〉  

●8.アントレプレナーシップ・モチベーションとその阻害要因 ・
8-1.アントレプレナーシップを取り巻く背景  
8-2.問題意識と3 つの課題  
8-3.分析アプローチ:大学生・大学院生に対するアンケートと国際比較  
8-4.起業意欲の強さと源泉  
8-5.起業を意識する際の障壁  
8-6.分析結果:日本における際立った独立心の低さと起業意欲の低迷  
8-7.まとめ:強い社会貢献意欲と
アントレプレナーシップの関係と日本固有の無能感  
〈コラム8:年齢とアントレプレナーシップ〉  

●9.現在の大学生のチャレンジ精神
9-1.現在の大学生の意識:チャレンジ精神と自主性について  
9-2.先行研究から:学術面から見た現在の大学生の気質  
9-3.大学生緊急アンケート:あなたはどんな時に新しいことに挑戦しますか?  
9-4.大学生のやる気とチャレンジ精神に影響を与える5 つのファクター  
9-5.まとめと今後への示唆  
〈コラム9:アントレプレナーシップと文化〉  

◆結
●10.おわりに・総括
10-1.第一部まとめ:外的報酬のメリット・デメリット
10-2.第二部まとめ:世代で異なるイノベーションの源泉とモチベーション構造
10-3.第三部まとめ:若手の意欲向上を目指して


あとがき
謝辞
参考文献
索引

上記内容は本書刊行時のものです。