版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
女性皇族の結婚とは何か 工藤 美代子(著/文) - 毎日新聞出版
..
詳細画像 0
【利用不可】

女性皇族の結婚とは何か (ジョセイコウゾクノケッコントハナニカ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
四六判
240ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-620-32702-0   COPY
ISBN 13
9784620327020   COPY
ISBN 10h
4-620-32702-6   COPY
ISBN 10
4620327026   COPY
出版者記号
620   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年7月21日
最終更新日
2021年9月3日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2021-10-17 産經新聞  朝刊
評者: 八幡和郎(評論家)
MORE
LESS

紹介

なぜ眞子さまの結婚問題はここまでこじれてしまったのか……。
近代皇室の基礎を築いた貞明皇后の生涯から眞子さまの結婚をめぐる一連の騒動まで。
皇室の大いなる変貌を豊富な資料をもとに描く。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

縁談というのは、いつの時代も女性が重要な役割を果たして来た。それはほとんどの場合は家と家との関係性から成立したからだ。家の中を取り仕切るのは、ずっと女性の仕事だったのである。今回もまた、眞子さまの問題がこれだけこじれたのは、責任を取る覚悟の女性皇族が、大家族とも形容できる皇室内にいなかったからではないだろうか。 (序章より)

目次

序章 眞子さまの結婚
・なぜ眞子さまの「結婚問題」はここまで注目を浴びているのか
・「宮中某重大事件」の顚末
・綸言汗の如しのブーメラン
・皇族の「公」と「私」とは

第1章 節度
(1)武蔵陵墓地
・貞明皇后の崩御
・倒れてからわずか40分での崩御
・臣籍降下-皇族に走る激震
・「それではご維新前と同じに」
(2)祈りを捧げる
・自己を律する日々
・神道に心を寄せ法華経に帰依
・御舟入りの儀式に見る神仏習合
・自らの孤独な覚悟を見すえて
(3)労う側に立つ
・貞明皇后の横顔
・孤独で、寂しかった昭和天皇
・無名の人々にこそ寄り添う
・国難に際しての強い決意
(4)天皇御不例
・民衆に漏れ伝わった嘉仁天皇の病状
・病弱な天皇の出現という衝撃
・仕人が語った真相と病気克服の努力
・皇室の誇り、節度を守り抜く

第2章 家風
(1)九條家の姫君
・個性派揃いの明治17年生まれ
・天皇の家系に深く入る藤原家
・男の価値は妻次第
・満月に託した眞子さまの思い
(2)政略結婚
・貞明皇后の兄弟、姉妹
・日韓併合策に則った姻戚関係
・皇族の縁組を差配する伝統技
・雅子さま「人格否定」発言の余波
(3)世情に通ず
・節子姫の両親はどんな人物だったのか
・暴かれた父のスキャンダル
・生後7日目からの農家生活
・王族と交流を重ねる雅子さま
(4)華族女学校
・野性的でお転婆な「おひいさま」
・嫁入りは家格を上げるチャンス
・結婚を祝賀する記事の中身とは
・なるべく口を利かないように

(5)妃殿下選考〈1〉
・嘉仁皇太子のお妃選び
・節子姫反対派の思惑と画策
・美智子さま婚約までの複雑さ
・立ち位置のぶれない皇太子妃


第3章 軋轢
(1)成婚パレード
・ご成婚と新時代の幕開け
・美しい妃と幸福そうな皇太子
・希望の光を見いだしたハーン
・パレードに憤慨する〝姑〞たち
(2)病とご心痛
・15歳の節子妃の負った責務とは
・腸チフスからの復活と変化/
・なぜ側室制度の廃止に悩んだのか
・不安定な心を抱えるプリンセス
(3)天皇の崩御
・貞明皇后の優れた行動力
・情報収集に積極的な両陛下
・明治から大正への〝心細さ〞
・「悲しみと混同あそばしませんように」

(4)スキャンダル
・身内との別れ
・盤石の財政を誇る本願寺の威光
・皇后を悩ませ続ける不肖の弟
・危ういバランスを保つ皇族

第4章 賢母
(1)裕仁親王誕生
・「皇孫降誕」を奉祝す
・自分の手で育てることの不安
・「国家元首としては心もとない」少年裕仁
・皇太子の教育方針を巡って対立
(2)皇太子結婚
・多事多難な皇族の縁談
・婚約者の父が皇后に直訴
・皇后の希望はことごとく通らず
・辞退しない小室圭さんの信念
(3)妃殿下選考〈2〉
・節子妃が「嫁選び」にかけた熱意
・皇后の信任を得ていた母・信子
・勝利や称賛のためではない
・戊辰戦争の傷を縫い合わせた
(4)終戦への道
・三笠宮が語った兄・昭和天皇
・連係プレーのように兄を訪ねた
・国民の規範となる家庭を築く
・貞明皇后の采配は見事だった
(5)国家の礎
・姑としての節子皇太后
・国家の危機が家族の危機へと
・家長の天皇を仰ぎ見て歩んだ
・自分の言葉で語る皇太子妃

終章/あとがき
・女性皇族たちの降嫁と皇室への輿入れ
・変わるのは皇族だけではない
・オリンピックの開会宣言をどう考えるか
・なぜあの戦争を止められなかったのか
・皇室史上初の恋愛結婚
・皇室文化や伝統を後の世につなぐために

著者プロフィール

工藤 美代子  (クドウミヨコ)  (著/文

工藤美代子(くどう・みよこ)
昭和25(1950)年東京生まれ。ノンフィクション作家。旧チェコスロヴァキア・カレル大学を経て、同48年からカナダに移住し、バンクーバーのコロンビア・カレッジ卒業。『工藤写真館の昭和』で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。そのほか『国母の気品 貞明皇后の生涯』『香淳皇后と激動の昭和』『美智子皇后の真実』『美智子さま その勁き声』など著書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。