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夏目漱石とクラシック音楽 瀧井敬子(著/文) - 毎日新聞出版
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夏目漱石とクラシック音楽 (ナツメソウセキトクラシックオンガク)

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四六判
320ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-620-32498-2   COPY
ISBN 13
9784620324982   COPY
ISBN 10h
4-620-32498-1   COPY
ISBN 10
4620324981   COPY
出版者記号
620   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年3月30日
書店発売日
登録日
2018年1月6日
最終更新日
2018年1月31日
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書評掲載情報

2018-06-17 読売新聞  朝刊
2018-05-27 毎日新聞  朝刊
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紹介

文豪はなぜ西洋音楽に魅了されたのか?
夏目漱石は大のクラシックファンだった?! 従来のイメージを覆す画期的な漱石論の誕生!

「趣味は人間に大切なものである。楽器を壊すものは社会から音楽を奪う点において罪人である」(『野分』より)

ロンドン留学中に西洋音楽と出会った夏目漱石は、盟友寺田寅彦の手ほどきもあって、以後大のクラシックファンとなる。お洒落をしてコンサートに行くのがなによりの楽しみで、娘に当時としては高額のピアノを買い与え、中島六郎という専属教師をつけ、彼の音楽評を森田草平にまとめさせ、新聞の文芸欄に掲載させていた。 日本最初のバイオリニスト幸田延や、日本に初めてオーケストラを作ったアウグスト・ユンケル等、当時の一流音楽人たちの公演も観ていた。
音楽への傾倒は作品にも大きな影響を与えている。『三四郎』における美禰子の造形を筆頭に、有名な『野分』の音楽会の場面、随筆『ケーベル先生』など漱石文学の名作は、クラシックを抜きにして語れないものだった。文明社会に芸術は欠かせないと考えていた漱石にとって、クラシックとは『草枕』で語られる理想の境地「非人情」を具現化するものだった。
音楽学の第一人者による画期的な漱石論が登場!

目次

第一章 英国における洋楽への好奇心の芽生え 
第二章 寺田寅彦とケーベルの出会い 
第三章 千駄木時代の漱石と寅彦のコンサート体験 
第四章 『朝日新聞』入社後の明治四十一年 
第五章 漱石家のピアノ購入 
第六章 『東京朝日新聞』「文芸欄」の音楽批評 
第七章 ケーベル先生との音楽談義 
第八章 音楽が趣味となった漱石の生活 
第九章 大正二年から大正四年の頃 
第十章 中島六郎への最後の手紙 

上記内容は本書刊行時のものです。