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自閉症の画家が世界に羽ばたくまで 石村和徳(著/文) - 扶桑社
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自閉症の画家が世界に羽ばたくまで (ジヘイショウノガカガセカイニハバタクマデ)

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発行:扶桑社
四六判
224ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-594-08868-2   COPY
ISBN 13
9784594088682   COPY
ISBN 10h
4-594-08868-6   COPY
ISBN 10
4594088686   COPY
出版者記号
594   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年7月8日
最終更新日
2021年7月8日
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書評掲載情報

2021-09-19 産經新聞  朝刊
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紹介

重度の自閉症だった息子が、フランスの美術展で受賞し、画家として活躍。
その陰には、40歳でがんで他界した妻の献身的な「療育」があった。
亡き妻の遺志を継いだ父親の子育てが花開いた感動の物語。
NHK「おはよう日本」(5月2日放送)特集で話題に!

フランスの美術展(新エコールドパリ浮世・絵展)で版画作品が優秀賞に輝いたのを機に、 各地で個展を開くたびに入場者数記録を塗り替えている、愛媛県在住の画家・石村嘉成氏。
生後2歳で自閉症と診断され、暴れる、泣きわめく、発語がないなど、手の付けられない 嘉成氏をどうやれば社会に送り出せるか、と苦悩した両親による必死の子育てが始まる。
小学校では普通学級に通わせる代わりに、毎日教室で授業に付き添うなど、すべてを息子の 「療育」に捧げた母親・有希子さんは、嘉成氏が11歳のとき、がん闘病の末に他界――。
遺された夫の和徳氏は、妻の想いを継ぐべくシングルファーザーとして息子の療育に励み、 中学高校と普通学級に通わせ、高校3年間は無遅刻無欠席、父子一緒に自転車で登下校した。
高校3年の絵画の授業で版画にめざめた嘉成氏は、創作意欲を発揮して、大好きな動物や 生きものたちの姿を次々と作品に仕上げていく。母親が遺してくれた動物のビデオや絵本が、 今でも嘉成氏の創作のモチベーションになっているのだ。
一見、順風満帆にもみえる嘉成氏の成長だが、暴れる息子を前に「我が子を暴君にしない。 親が子どもの奴隷にならない」という、壮絶な覚悟の「療育」が今でも続いている。
本書は、40歳で他界した妻・有希子さんが遺した胸を打つ日記も多数掲載。
「この記録を 社会のために役立てて」と妻が言っている気がする、と語る和徳氏。夫婦の25年にわたる 苦闘の記録は、子育てに悩める人々に様々なヒントを与え、希望の書となることだろう。

★目次より

[はじめに] 石村和徳
四六時中息子に向き合った妻の信念が
子育てに悩める人への激励となれば

【1章】
自閉症の宣告
「療育」での意識改革

【2章】
母の献身、付き添い授業
そして死別……

【3章】
父が背負った「療育」
変わった息子

【4章】
父と子でがんばる喜び
人生を変えた版画

【5章】
アートで自立の道
母の想いは永遠に

[おわりに] 石村和徳
「この記録を社会のために役立てて」
と妻が言っている気がしてきたのです 

石村嘉成 アーティスト活動歴&受賞歴

著者プロフィール

石村和徳  (イシムラカズノリ)  (著/文

石村和徳(いしむら・かずのり)
1960 年生まれ。愛媛県新居浜市在住。2歳で自閉症と確定診断された息子の子育てに夫婦で取り組む。シングルファーザーとなってからは、会社経営の激務と両立させながら、嘉成氏が高校生のときには3年間無遅刻無欠席で一緒に自転車で登下校するなど、苦闘の「療育」を続けた。現在は嘉成氏の個展の企画や、「療育」についての講演会にも取り組んでいる。

石村有希子   (イシムラユキコ)  (著/文

石村有希子(いしむら・ゆきこ)
1965年生まれ。幼児期に「話せない、暴れる」など自閉症の症状が出始めた息子を、どうやってしっかりと社会に送り出せるか、心を鬼にして「愛にあふれた、突き放し」で接するなど、献身的に「療育」に挑み、多数のレポートを残す。小学校では毎日教室で授業に付き添うなどしていたが、嘉成氏が11歳の2005年に、がんで他界。

石村嘉成  (イシムラヨシナリ)  (著/文 | イラスト

石村嘉成(いしむら・よしなり)
1994年生まれ。生後2歳で自閉症による発達障害と確定診断が。両親の愛情と努力、療育センターでの指導などを受け成長し、高校は一般受験で入学。高3の授業で描いた版画が評価され、創作活動を始める。2013年に第2回新エコールドパリ浮世 ・絵展ドローイング部門にて優秀賞を受賞。以降、各地で個展を開くたびに入場者数記録を塗り替え、メディアでも多数取り上げられている。

上記内容は本書刊行時のものです。