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ジュリーの世界 増山 実(著/文) - ポプラ社
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ジュリーの世界 (ジュリーノセカイ)

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発行:ポプラ社
四六判
327ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-591-17006-9   COPY
ISBN 13
9784591170069   COPY
ISBN 10h
4-591-17006-3   COPY
ISBN 10
4591170063   COPY
出版者記号
591   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年3月12日
最終更新日
2024年4月12日
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書評掲載情報

2021-06-26 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 平田俊子(詩人)
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紹介

「あいつはな、誰よりも悠然と歩くんや」時代の大きな曲がり角となった70年代の京都に「河原町のジュリー」と呼ばれる有名なホームレスがいた。無数の視線に晒されてもいつも目抜き通りの真ん中を歩き、商店街の一等地で眠る男。ガラス玉のような目で空を見上げる彼は、いったい何者なのか。なぜこの街にやってきたのか。交番に赴任したばかりの新人巡査・木戸が最初にその名を聞いたのは、ひったくりにあったと交番に駆け込んできた女性からだった。彼女は自分のネックレスを「河原町のジュリー」がひったくっていったと言うのだが――。京都国体の開催を機に、街から「異物」が排除されようとしていく中で、彼の伝説は生きていた。かつてこの街で彼と人生を交錯させた人々は、やがてその「真相」を知る。人間の自由と尊厳を昭和の時代と令和の現代に浮かび上がらせ、人が「物語る」ことの意味を問うた感動作。

目 次

プロローグ
第一話 花の首飾り
第二話 坂の向こう
第三話 夜の猫たち
第四話 鳥の名前
第五話 熱い胸さわぎ
第六話 ジュリーと百恵
第七話 黒と白の季節
第八話 四十年後
第九話 真珠貝
第十話 再会
エピローグ

あとがき

上記内容は本書刊行時のものです。