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彼自身によるロベール・ブレッソン ロベール・ブレッソン(著) - 法政大学出版局
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彼自身によるロベール・ブレッソン インタビュー 1943–1983

A5判
388ページ
上製
価格 4,800円+税
ISBN
978-4-588-42019-1
Cコード
C0074
一般 単行本 演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年4月6日
書店発売日
登録日
2019年3月7日
最終更新日
2019年4月9日
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紹介

映画史上の真に偉大な巨匠が自身の全作品を語り尽くす。その言葉は、『シネマトグラフ覚書』と同じく簡潔で揺るぎない響きを宿しているが、喜びや憤り、さらには逡巡や疑念の跡すら見てとることができる。ゴダールとは激論を交わし、デュラスやクロソウスキーらが語る。孤高の苛酷な思索を、具体的な事例によって、時にはユーモアを交えて、豊かに発展させ、ここに完全なる芸術としての《シネマトグラフ》が立ち現れる。図版多数。

目次

序論 「カメラによって導かれること……私が行きたいところへと」

1 『公共問題』──1934年
  前奏曲

2 『罪の天使たち』──1943年
  作家が必要である
  ジャン・ジロドゥ

3 『ブローニュの森の貴婦人たち』──1945年
  動揺と衝撃
  内面が命じる
  ジャン・コクトー
  呪われた映画祭

4 『田舎司祭の日記』──1951年
  それら二つの世界のあいだで
  この賭けこそが私を引きつける
  見ることと聞くこと
  詩を書くように

5 『抵抗』──1956年
  風は己の望むところに吹く
  新たなる表現手段

6 『スリ』──1959年
  手とオブジェと視線の映画
  映画のリズムは心臓の鼓動でなければならない
  ただ現実だけを捕獲するために
  神秘に至ること
  詩と真実は姉妹である

7 『ジャンヌ・ダルク裁判』──1962年
  手で触れうる超自然との親しき交わり
  私はこれ以上に残酷で痛ましいことを知らない
  映画がそれを望んだ
  エモーションがわれわれの唯一の導き手でなければならない
  ジャンヌ・ダルクは美しく、優雅で、天才的で、現代的であった──奇妙なまでに自由な神秘主義者
  彼女をリアルで親密なものとするために
  電流を流すためには、電線を裸に剥かねばならない

8 脚色
  劇的創造の諸局面──脚色

9 『バルタザールどこへ行く』──1966年
  純粋さ、静けさ、平穏さ、聖性とともにあるロバ
  私の作った最も自由な映画、私自身を最も詰め込んだ映画
  生をコピーすることなく、生に至る方法を見つけること
  踏破された道のり

10 『少女ムシェット』──1967年
  むしろ肖像画家が描くように
  ベルナノスがしっくりくるのは、彼が現実を用いて超自然を作り出すからである
  死に至らしめる視線

11 サウンド・トラック
  耳は眼よりもずっと創造的である

12 『やさしい女』──1969年
  死と生の衝突
  私はここに、もう一人はよそに。そして沈黙は恐ろしい

13 『白夜』──1972年
  芸術は贅沢品ではない。生活必需品である
  青と栗色のあいだで
  私は不意打ちを求めている

14 『湖のランスロ』──1974年
  過去を現在に置き直す
  ランスロのきわめて特異な内面の冒険こそが私の心を打った
  忠義と不忠のあいだに引き裂かれて
  音を立てる鉄
  聖杯、アクションを下から動かす原動力

15 『シネマトグラフ覚書』──1975年
  己の芸術を丸裸にする

16 『たぶん悪魔が』──1977年
  敵
  詩は省略を介して滑り込む

17 『ラルジャン』──1983年
  おお、金、眼に見える神よ!
  映画は広大である。まだ何もなされていない

訳者あとがき

図版クレジット

著者プロフィール

ロベール・ブレッソン  (ブレッソン ロベール)  (

(Robert Bresson)
1901年、ピュイ゠ド゠ドーム県ブロモン゠ラモットに生まれる。画家として活動を始めるも映画監督へ転身。1934年に短編『公共問題』を監督。第二次世界大戦に従軍し捕虜となった後、1943年に『罪の天使たち』で長編デビュー。『ブローニュの森の貴婦人たち』(1945年)を経て、3作目となる『田舎司祭の日記』(1951年)以降、徐々に職業俳優を排除し、「モデル」と呼ばれる素人を起用、他の諸芸術に依存しない自律した芸術としての「シネマトグラフ」を探求していった。『抵抗』(1956年)、『スリ』(1959年)、『ジャンヌ・ダルク裁判』(1962年)、『バルタザールどこへ行く』(1966年)、『少女ムシェット』(1967年)、『やさしい女』(1969年)、『白夜』(1972年)、『湖のランスロ』(1974年)、『たぶん悪魔が』(1977年)を監督。1983年の『ラルジャン』が遺作となった。著書に『シネマトグラフ覚書―映画監督のノート』(松浦寿輝訳、筑摩書房、1987年)がある。1999年、パリにて死去。

ミレーヌ・ブレッソン  (ブレッソン ミレーヌ)  (

(Mylène Bresson)
ベルギー出身。旧姓はミレーヌ・ヴァン・デル・メルシュ。『少女ムシェット』以降のブレッソン作品で助監督を務め、ロベール・ブレッソンの妻となった。

角井 誠  (スミイ マコト)  (

1982年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学、パリ第1大学博士課程修了。博士(芸術学)。現在、首都大学東京准教授。専門はジャン・ルノワールを中心としたフランス映画研究。主な論文に「ルノワール・タッチ――『スワンプ・ウォーター』における俳優演出」(『映像学』91号)、「テクスト、情動、動物性――ジャン・ルノワールとルイ・ジュヴェの演技論をめぐって」(『表象』7号)、共著に『映画監督、北野武。』(フィルムアート社、2017年)、共訳に『ジル・ドゥルーズの「アベセデール」』(KADOKAWA、2015年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。