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アニメとプロパガンダ
第二次大戦期の映画と政治
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年7月
- 書店発売日
- 2011年7月25日
- 登録日
- 2011年6月30日
- 最終更新日
- 2011年12月22日
書評掲載情報
2011-11-12 |
図書新聞
評者: 小野耕世 |
2011-10-16 |
朝日新聞
評者: 保阪正康(ノンフィクション作家) |
2011-08-28 |
日本経済新聞
評者: 津堅信之(京都精華大学准教授) |
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紹介
第二次大戦期に開花した総合芸術であるアニメーション映画は、枢軸国/連合国を問わず、世界各国で戦時動員の手段となった。日独伊および米英仏ソ中を中心に、一九三〇~四〇年代に制作されたおびただしい数の宣伝映画作品を歴史の忘却から掘り起こし、草創期アニメ界の群像を活写するとともに、そのイデオロギーと詩学を読み解く稀少な研究。刊行後好評を博す原本に多数の図版を加えた日本語増補版。
目次
序 論
第一章 枢軸国──東京,ローマ,ベルリン
日本のアニメ
イタリアのアニメ
ドイツのアニメ
(ナチスとミッキー・マウス/映画統制とその経済的背景/リーフェンシュタール,フォード,ウォルト・ディズニー/国家社会主義のジレンマ/映画業界の支配とプロパガンダの実践/「退廃芸術」への抑圧/映画の略奪と対抗宣伝/反ユダヤ主義のアニメ/宣伝教育/ドイツ・アニメーション映画会社/ハンス・フィッシャーケーゼン)
ドイツ支配下のヨーロッパ・アニメ
(ベルギー/デンマーク/ノルウェー/オランダ/チェコスロバキア/ギリシャ/第三帝国の崩壊)
コラム * アニメーション,プロパガンダ,中立国
(スペイン/スイス/スウェーデン)
第二章 フランスは例外か?
三〇年代と奇妙な戦争
映画産業の新体制
アニメーション制作の組織
アニメーションの二つの様式の対立
新しい美学を求めて
アニメーションと反ユダヤ主義
エピローグ──釈明のとき
コラム * アニメーション,プロパガンダ,音楽
第三章 連合国
日本の中国侵略
ソヴィエトのアニメ
アメリカの戦争機械
(三〇年代──カートゥーンにとっての暗黒時代?/「真珠湾を忘れるな」──戦時のアメリカ/ワーナー・ブラザーズ・スタジオ/メトロ=ゴールドウィン=メイヤー/ウォルト・ディズニー・スタジオ/プロパガンダ・人種差別・カートゥーン/プロパガンダ・軍隊・カートゥーン/プロパガンダ・検閲・カートゥーン/ユナイテッド・プロダクションズ・オブ・アメリカの革新)
日常生活に耐えるイギリスのプロパガンダ
カナダ国立映画制作庁
コラム * アニメーション,プロパガンダ,動物
結 論/訳者あとがき/原注/文献一覧/原資料/索引
追記
■訂正のお知らせ(編集担当者より)
下記に、刊行後に判明した本書の誤りについてお知らせいたします。
1)本文24頁
『黒猫萬歳』というタイトルで掲載されている図版は、中野孝夫監督の別の作品『絵本1936年』(1934年)の映像の一部を誤って使用したものであり、『黒猫萬歳』の画像ではありません。
2)本文29頁
瀬尾光世監督の作品として『王の尻尾』が挙げられていますが、正しい表記は『王様のしっぽ』で、1948年に完成した作品です。
3)本文29頁
『桃太郎 海の神兵』のプロデューサーとして持永只仁の名前が挙げられていますが、正しくは熊木喜一郎です。
上記の点につきましては、事実確認が不十分であったことにつき、読者の皆様に謹んでお詫び申し上げます。版を改める際には訂正させていただきます。
上記内容は本書刊行時のものです。