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生と死のケルト美学
アイルランド映画に読むヨーロッパ文化の古層
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年9月
- 書店発売日
- 2016年9月9日
- 登録日
- 2016年8月4日
- 最終更新日
- 2017年4月25日
受賞情報
第14回木村重信民族藝術学会賞
紹介
美しき緑の国アイルランド──ハリウッド映画のロケ地としても名高いこの国には、外見の美しさにとどまらないヨーロッパ文化の古層をなすケルト的感性が、抑圧の歴史とともに今も息づいている。『静かなる男』、『アラン』など四つの映画を題材に、イメージの運動である映画にこそ結晶する独自の感性を読み取り、極西の国に眠る豊饒と希望を描き出す。情熱あふれる語りで堪能する映画とアイルランドの世界!
目次
まえがき
序論 「誤解された映画の国」アイルランド
コラム⓪ アイルランド鳥瞰図
第一章 ジョン・フォード『静かなる男』
―アイリッシュ・アメリカンの夢、
あるいはハリウッド的予定調和―
コラム① フォードの椅子とIFB本部、
そしてバークの崇高聖地――ゴールウェイ
第二章 ジョン・カーニー『ONCE ダブリンの街角で』
―「映画にならない映画」、
あるいは移民記憶の二重性―
コラム② 『ONCE』ロケ地点描、街の北と南――ダブリン
第三章 ロバート・フラハティ『アラン』
―ドキュメンタリーの捏造、
あるいは「海」の崇高さ―
コラム③ 「ジミー・ザ・ジャップ」、
イニシィアの風となる――アラン島
第四章 ジョン・セイルズ『フィオナの海』
―異界交流、
あるいは「海」と「妖精」の語り―
コラム④ あざらし妖精を求めて――ドネゴール
第五章 映画からアイルランド美学の伝統を考える
―あいるらんど・ケルトの子守歌・装飾写本―
コラム⑤ ハロウィン、「夏と冬/生と死」のあわい
――宇宙と縄文の異界めぐり
むすび 二一世紀を生きぬくための「アイルランド美学」の知恵
四つの「アイルランド映画」詳細情報
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。