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虜囚
一六〇〇~一八五〇年のイギリス、帝国、そして世界
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年12月
- 書店発売日
- 2016年12月21日
- 登録日
- 2016年11月8日
- 最終更新日
- 2016年12月21日
書評掲載情報
2017-12-24 |
朝日新聞
朝刊 評者: 柄谷行人(哲学者) |
2017-04-09 |
朝日新聞
朝刊 評者: 柄谷行人(哲学者) |
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紹介
地中海、北アフリカ、アメリカ、インドへと歩を進め、かつてない大帝国を築き上げたイギリス。しかし、帝国の版図をめぐる争いのなかで、多くのイギリス人が敵国の捕虜となっていた。あらゆる価値が転倒する異国の地で、敵の手中に落ちた無名のロビンソン・クルーソーあるいはガリヴァーたちの目に母国イギリスは、そして世界はどのように映ったのか。歴史に埋もれた虜囚体験記に光をあてるもうひとつのイギリス史。
目次
謝 辞
序 章
小ささゆえの脆弱さ、小ささゆえの攻撃性
人びとや物語が重要だ
帝国を見直す
第一部 地中海──虜囚と拘束
第一章 タンジール
砕け散る波
もう一つの海、もう一つの見方
弱 点
第二章 イスラム勢力と海
バーバリ
数値的側面
イギリス人も奴隷になる
海の襲撃者たちと一つの海洋帝国
第三章 物語を語る
公表する
教会と国家
虜囚の声
読み物
第四章 イスラムとの出会い
方位修正
混在するメッセージ
証 言
変遷?
第二部 アメリカ──虜囚と困惑
第五章 さまざまなアメリカ人、さまざまなイギリス人
大西洋の彼方を見る
生け捕りにする
分 断
第六章 戦争と新世界
衝 突
荒野の中へ
魅了された虜囚たち
勝利の成果、島国の制約からくる苦労
第七章 革命
正体を見誤る
誰を数に入れるべきか
網でライオンを捕らえる
帝国を黒くすること、複数の帝国を新たに築くこと
第三部 インド──虜囚と征服
第八章 インドへのもう一つの道
セアラの話
リミット
虎に乗る
第九章 虎と剣
マイソールとその意味
書き手としての戦士
敗北への適応
勝つための書き直し
第十章 制服姿の虜囚たち
数当て賭博に勝つ
出ていった者たち
鞭で軍隊を従わせる
帝国の兵士たちについての見方を改める
終章 アフガニスタンへ、そしてその先へ
さらなる虜囚、さらなる物語
同じままだったこと、違ったこと
十九世紀 結論
二十一世紀の問題
訳者あとがき
挿絵タイトル・出所一覧
原 註
補遺 虜囚に関する資料
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。