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鱈(たら)
四六判
336ページ
上製
定価
3,200円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年7月
- 書店発売日
- 2015年7月9日
- 登録日
- 2015年6月10日
- 最終更新日
- 2015年12月18日
紹介
日本海での鱈漁業が本格化する16 世紀から今日まで、漁場開拓の歴史と漁法や造船技術、漁民たちの暮らしの変遷を跡づけるとともに、応仁の乱以降の戦国時代から第二次世界大戦まで、戦時の非常食・保存食として鱈(マダラ)と鯳(スケトウダラ)が果たした役割を明らかにする。海洋資源の枯渇が問題視される現在、鱈をテーマに「海はどれほどの人を養えるか」についても考える問題提起の書。
目次
序章 人類の食べ物
1 人は何を食べてきたか
2 命がけの漁撈
3 鱈という魚
4 人を養う鱈
第一章 鱈の発見
1 鱈と武家
2 中世の日本海と鱈場
3 小縄、延縄による釣漁
4 川舟衆と川崎衆
5 鱈と鱪漁
6 北地の鱈漁
第二章 北進する漁人
1 出稼ぎ漁業
2 慶長年間の朝鮮鱈
3 日本海と鱈
4 佐渡と真鱈、鯳
5 日本海中部海域から北へ
6 北海道移住
7 北方開拓
第三章 鱈延縄と川崎船
1 生息域と漁場
2 延縄
4 鱈船、小早漁船、川崎船
第四章 戦争と鱈
1 鱈と北洋
2 占守島と報效義會
3 朝鮮通漁
4 富山県水産講習所の鱈漁業試験
5 能登半島の鱈製品
第五章 鱈の食文化
1 武家の鱈料理
2 陣中食、戦闘食、保存食
3 鱈の郷土料理
4 擂り身
5 ヨーロッパの鱈料理
第六章 鱈と文芸
1 松尾芭蕉
2 与謝蕪村
3 小林一茶
4 食の鱈
5 落語「棒鱈」
6 ふるさとの文学
第七章 鱈と祭祀
1 「鱈まつり」
2 「寒鱈まつり」の広がり
3 棒鱈への信仰
終章 人を扶け続けた鱈
1 鱈養殖漁業
2 人の生存を保障する技術
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。