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マラケシュの声〈改装版〉 エリアス・カネッティ(著) - 法政大学出版局
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マラケシュの声〈改装版〉 (マラケシュノコエ) ある旅のあとの断想 (アルタビノアトノダンソウ)

哲学・宗教
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四六判
172ページ
上製
価格 2,300円+税
ISBN
978-4-588-12021-3   COPY
ISBN 13
9784588120213   COPY
ISBN 10h
4-588-12021-2   COPY
ISBN 10
4588120212   COPY
出版者記号
588   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年1月21日
書店発売日
登録日
2024年11月25日
最終更新日
2025年1月21日
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紹介

モロッコの古都マラケシュの人々の心に深く旅し、その話し言葉・叫び声・つぶやき・歌などの神話的・呪術的に響きあう聴覚上の世界に、失われた「原初の言葉の顕現」と「人間の魂の始原の郷国」をさぐりだす。異文化にふれあいながら、作家カネッティの「死の意識」の風景のなかに、マラケシュが直面する内的現実を浮き彫りにした感受性あふれる紀行文学的文明論。

目次

駱駝との出会い

スーク

盲人の叫び

マラブートの唾

家の静寂と屋根の空虚

格子窓の女

ミッラ訪問

ダッハン家

語り手と書き手

パン選び

中傷

驢馬の悦楽

〈シェーラザード〉

見えざる者

訳者あとがき

著者プロフィール

エリアス・カネッティ  (カネッティ エリアス)  (

エリアス・カネッティ(Elias Canetti)
1905年、ブルガリアのスパニオル(15世紀にスペインを追われたユダヤ人の子孫)の家庭に生まれ、少年時代をヨーロッパ各地で過ごし、ヴィーン大学で化学を専攻、のちイギリスに亡命し、群衆・権力・死・変身をテーマにした著作をドイツ語で発表。代表作に、ライフワークであり、著者自ら「物語る哲学」と呼ぶ、哲学と文学の境界を取り払った独創的な研究『群衆と権力』(1960)、カフカ、H.ブロッホ、ムージルと並んで今世紀ドイツ語文学を代表する長篇小説『眩暈』(35、63)がある。また、30年代に書かれ不条理演劇の先駆をなす2篇と戦後の逆ユートピア劇1篇を収めた『戯曲集』(64)、モロッコ旅行記『マラケシュの声』(68)、ドイツ散文の珠玉と評されるアフォリスム集『人間の地方』(73)・『時計の秘心』(87)、戦後の文学的代表作となった自伝三部作『救われた舌』(77)・『耳の中の炬火』(80)・『眼の戯れ』(85)などがある。1994年8月14日チューリッヒで死去、89歳。1981年度ノーベル文学賞受賞。

岩田 行一  (イワタ コウイチ)  (

岩田 行一(イワタ コウイチ)
1930年生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。東京都立大学名誉教授。2004年9月死去。
主な訳書:カネッティ『群衆と権力』(上・下)、『断ち切られた未来』、『断想 1942–1948』、『救われた舌』、『耳の中の炬火』、『眼の戯れ』、『耳証人』、『マラケシュの声』、ドゥルーズ/ガタリ『カフカ』(共訳)〔以上、法政大学出版局刊〕、ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。