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啓蒙時代の礼節
法・習俗・マナー
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年5月7日
- 書店発売日
- 2025年5月7日
- 登録日
- 2025年2月4日
- 最終更新日
- 2025年5月21日
紹介
啓蒙時代の礼節や行儀作法が、文明化の価値、社会慣習と誠実さとの緊張関係、人類の多様性などの問題を浮上させる。モンテスキュー、ヴォルテール、ヒューム、ルソー、カント、スタール夫人らの考察から、今日では等閑に付されがちな法・習俗・マナーの関係にまで光を当て、その考察が炙り出した政治的・道徳的問題が、現在もなお私たちの重要な問題であることを明らかにする。
目次
序論
第一章 行儀作法と礼節──古典主義時代から啓蒙時代へ
第二章 王、法、習俗──ヴォルテールと君主政フランス
第三章 モンテスキュー、フランス、イギリス
第四章 礼節と自由──ヒュームの政治哲学
第五章 ルソー、あるいは真正さのパラドクス
第六章 礼節と道徳性──カント流の総括
第七章 啓蒙の地誌──スタール夫人の場合
第八章 アメリカと民主主義
結論
謝辞
訳者あとがき
人名索引
追記
『啓蒙時代の礼節』(第 1 刷)訂正のお知らせ
本書の刊行後、誤字を含む組版上の重大なミスが生じていたことがわかりました。
以下に修正点をお知らせするとともに、正誤表を付します。
ミスの責任はすべて編集部にございます。読者の皆様ならびに訳者・関係者各位には、誠にご迷惑をおかけして申し訳ございません。謹んでお詫び申し上げます。
*
■ 241 頁 6 行目~ 8 行目:
「よって自身の気持ちを~なのである。」の割注を含む 3 行です。正しくは以下です。
よって自身の気持ちをごまかす「善きマナー」や「礼節」をそれ自体として偽りとみなすべきならば、こうしたごまかしが我われの道徳的義務といかにすれば折り合うのか理解にくるしむ。だが問題は、厳密な意味での倫理ではなく、むしろマナーや礼節を社会生活において適用する際に生じる「決疑論的問題〔カトリックの用語:教義を現実社会の問題においていかに適用すべきかを問う〕」なのである。
■ 263 頁 6 行目~ 7 行目:
「かれらを大々的に持ち上げ(イギリス人に~〔誇り高い〕。がちのようだ。」の 2 行です。
正しくは以下です。
かれらを大々的に持ち上げがちのようだ。
■ 286頁:4行目に行が空き、その後に 」¥「、という不明瞭な記号が続いている箇所です。
正しくは、3 行目の「からだ。」で段落が変わりますが、以下の文章が欠落しております。
とはいえ、コリンナが女性の権利と自由の賛美の名のもとに、イギリスを単に非難すると考えれば見誤ることになろう。女性についてさえも、基本的にスタール夫人はイギリスに対しては好意的評価をもちつづけたからである。『文学について』で、すでにこう述べていた。「イギリスは、~
「イギリスは、の後に「世界中で女性たちが~」と続きます。
*
『啓蒙時代の礼節』正誤表PDF
『啓蒙時代の礼節』241頁PDF
『啓蒙時代の礼節』263頁PDF
『啓蒙時代の礼節』286頁PDF
2025年5月 編集部
上記内容は本書刊行時のものです。