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解釈学入門
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年5月27日
- 書店発売日
- 2024年5月27日
- 登録日
- 2024年4月2日
- 最終更新日
- 2024年8月9日
紹介
解釈学(Hermeneutik)とはどのような思考の方法なのか。日常のあらゆる事象の意味を理解し、言葉や記号を翻訳することそれ自体の意味や作用を吟味するこの学問的構えは、ギリシャ・ラテン以来の西洋哲学の伝統に根ざし、近代以降はシュライアーマッハー、ディルタイ、ハイデガー、ガダマー、リクールらのテキスト解釈の技法に結実してきた。そのエッセンスを初心者にも分かりやすく記述した格好の導入書。
目次
著者紹介
第Ⅰ章 概説 解釈学は何のために
第Ⅱ章 解釈学へのアプローチ
1 人間的なものの理解
2 出発点としての言語
3 精神科学と自然科学
第Ⅲ章 解釈学のパースペクティヴ
1 理 解
2 意味──意図されたもの
3 「内なる言葉」
4 解釈学の範例としての翻訳
5 解釈学的循環
第Ⅳ章 解釈学の立場
1 解釈学の歴史について
2 フリードリヒ・D・E・シュライアーマッハー
──文法的解釈および「心理学的」解釈
3 ヴィルヘルム・ディルタイ──生の表現の理解
4 ハンス=ゲオルク・ガダマー──作用史の観点
5 簡単な総括と継続する問い
第Ⅴ章 現在と他者の理解
1 テキストを解釈する
──たとえば、リテルの『慈しみの女神たち』
2 われわれは他なる文化を理解しているか
監訳者あとがき
原 注
文献一覧
追記
編集部からのおわび
2024年5月に刊行いたしました『解釈学入門』(ヘルムート・ダンナー著)に、重要な誤りが生じていたことが発覚しましたので、おわびとともにご報告いたします。
◉問題の概要
本文の、
「153頁の8行目から155頁の3行目まで」と
「155頁の4行目から156頁の16行目まで」
の内容は、ドイツ語原書ではまったく同一の原文であるにもかかわらず、日本語訳書では別のバージョンの訳稿が重複して続いてしまっており、同じ内容が繰り返されてしまっています。
正しくは、
「153頁の8行目から155頁の3行目まで」を、削除する必要がございました。
そして、
「155頁の4行目から156頁の16行目まで」のほうのみを、活かす必要がありました。
そのうえで、153頁にある注の(164)番は、155頁の後ろから6行目の「……解釈学的問いを提出したい。」の文末に付すべきところでした。
◉問題の経緯
当該の箇所は、
①訳稿づくりの過程において、誤って2つのバージョンの訳が重複して作成されてしまったこと、
②それを用いた校正刷でも、前後に複数の重複が生じている問題が意識されていたにもかかわらず、ある重複部分の削除をしただけで、また別の重複部分が残っていることに気がつかないまま、編集担当も訳者も問題が解決したと思い込み、そのままになってしまったこと
が原因です。
訳文が異なるとはいえ、1頁以上にわたる大きな繰り返しが生じてしまい、読者のみなさまにとっては誠にまぎらわしく、また不審な思いをさせてしまうかたちになりました。誠に申し訳ございませんでした。
編集部の不注意につき、原著者および訳者のみなさまにも、心よりおわびを申し上げます。
2024年8月9日 編集部
上記内容は本書刊行時のものです。