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吐き気 ヴィンフリート・メニングハウス(著) - 法政大学出版局
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吐き気 (ハキケ) ある強烈な感覚の理論と歴史 (アルキョウレツナカンカクノリロントレキシ)

哲学・宗教
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四六判
862ページ
上製
定価 8,700円+税
ISBN
978-4-588-00943-3   COPY
ISBN 13
9784588009433   COPY
ISBN 10h
4-588-00943-5   COPY
ISBN 10
4588009435   COPY
出版者記号
588   COPY
Cコード
C3310  
3:専門 3:全集・双書 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年8月
書店発売日
登録日
2010年7月28日
最終更新日
2011年6月30日
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紹介

18~20世紀の美学・哲学・芸術理論における「吐き気」の形象の変遷を包括的に検証し、西欧近代の〈美学=感性論〉の可能性の条件を浮かび上がらせた画期的な試み。古典主義美学における「吐き気」と「美」のあいだの交錯関係の考察、カントにおける「吐き気」の理論的・実践的位置づけ、初期ロマン主義における「腐敗」の詩学から、フロイト、カフカ、バタイユ、サルトル、クリステヴァにおよぶ。〔美学・思想〕

目次

序 章 嘔吐と笑いのはざまで
   ──吐き気の哲学の消尽点
第 I 章 美学理論における吐き気というタブーと吐き気の遍在

第 II 章 厭わしい部位と吐き気を催させる時間
   ──理想美を湛えた身体の構成
第 III 章 「強烈な生命感覚」と哲学のオルガノン
   ──カントにおける吐き気の判断
第 IV 章 腐敗のポエジー
   ──「美しき吐き気」と「ロマン主義的なもの」の病理学
第 V 章 吐き気の「否」とニーチェの認識の「悲劇」

第 VI 章 悪臭を発することの精神分析
   ──フロイトにおけるリビドー、吐き気、文化の発展
第 VII 章 吐き気の天使
   ──《硫黄臭い》快の《無垢なる》享受をめぐるカフカの
   詩学
第VIII章 聖なる吐き気(バタイユ)と実存のべとつく
   マーマレード(サルトル)
第 IX 章 アブジェクトな母(クリステヴァ)、《アブジェクト・
   アート》、吐き気・現実界・真理の収斂

  訳者あとがき
  原註・訳註
  引用文献
  人名索引

版元から一言

・メンデルスゾーンからアブジェクト・アートまで、〈反美学〉の系譜を明らかにした大著です。

著者プロフィール

ヴィンフリート・メニングハウス  (メニングハウス,W.)  (

1952年生まれ.マールブルク,フランクフルト,ハイデルベルクでドイツ文学,哲学,政治学を学ぶ.現在,ベルリン自由大学一般文芸学・比較文学科ペーター・ソンディ研究所教授.ベンヤミン研究を出発点としながら,文学・美学・哲学など幅広い領域で執筆活動を展開.主な著書に,本書のほか,『ヴァルター・ベンヤミンの言語魔術理論』(1980),『パウル・ツェラーン──形式の魔術』(1980),『熟練の文──ゴットフリート・ケラーの構成技法についての研究』(1982),『敷居学──ベンヤミンの神話のパサージュ』(1986,邦訳:現代思潮社),『無限の二重化──ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論』(1987,邦訳:法政大学出版局),『ナンセンス礼賛──カント・ティーク・青髭について』(1995),『美の約束』(2003),『生のなかば──ヘルダーリン詩学についての試論』(2005)など.

竹峰 義和  (タケミネ ヨシカズ)  (

1974年生まれ.東京大学大学院総合文化研究科(超域文化科学専攻)博士課程修了.専門は,ドイツ思想史・表象文化論.現在,日本大学法学部助教.著書に『アドルノ,複製技術へのまなざし』(青弓社).共著書に『美のポリティクス』(御茶の水書房)ほか.共訳書にアドルノ『文学ノート2』(みすず書房)ほか.

知野 ゆり  (チノ ユリ)  (

1971年生まれ.法政大学大学院人文科学研究科(哲学専攻)博士課程単位取得退学.専門は,カント哲学・美学.共著書に『身体医文化論Ⅳ 食餌の技法』(慶應義塾大学出版会).論文に「吐き気の哲学への助走──カントの場合」『倫理学年報 第52集』ほか.

由比 俊行  (ユイ トシユキ)  (

1976年生まれ.東京大学大学院人文社会系研究科(ドイツ語ドイツ文学専攻)博士課程単位取得退学.専門は,ドイツ近代文学.現在,東京芸術大学音楽学部,立教大学文学部非常勤講師.

上記内容は本書刊行時のものです。