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吐き気
ある強烈な感覚の理論と歴史
4-6
862ページ
上製
定価
8,700円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年8月
- 書店発売日
- 2010年8月23日
- 登録日
- 2010年7月28日
- 最終更新日
- 2011年6月30日
紹介
18~20世紀の美学・哲学・芸術理論における「吐き気」の形象の変遷を包括的に検証し、西欧近代の〈美学=感性論〉の可能性の条件を浮かび上がらせた画期的な試み。古典主義美学における「吐き気」と「美」のあいだの交錯関係の考察、カントにおける「吐き気」の理論的・実践的位置づけ、初期ロマン主義における「腐敗」の詩学から、フロイト、カフカ、バタイユ、サルトル、クリステヴァにおよぶ。〔美学・思想〕
目次
序 章 嘔吐と笑いのはざまで
──吐き気の哲学の消尽点
第 I 章 美学理論における吐き気というタブーと吐き気の遍在
第 II 章 厭わしい部位と吐き気を催させる時間
──理想美を湛えた身体の構成
第 III 章 「強烈な生命感覚」と哲学のオルガノン
──カントにおける吐き気の判断
第 IV 章 腐敗のポエジー
──「美しき吐き気」と「ロマン主義的なもの」の病理学
第 V 章 吐き気の「否」とニーチェの認識の「悲劇」
第 VI 章 悪臭を発することの精神分析
──フロイトにおけるリビドー、吐き気、文化の発展
第 VII 章 吐き気の天使
──《硫黄臭い》快の《無垢なる》享受をめぐるカフカの
詩学
第VIII章 聖なる吐き気(バタイユ)と実存のべとつく
マーマレード(サルトル)
第 IX 章 アブジェクトな母(クリステヴァ)、《アブジェクト・
アート》、吐き気・現実界・真理の収斂
訳者あとがき
原註・訳註
引用文献
人名索引
版元から一言
・メンデルスゾーンからアブジェクト・アートまで、〈反美学〉の系譜を明らかにした大著です。
上記内容は本書刊行時のものです。