版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
江戸・東京語の否定表現構造の研究 許哲(著/文) - 勉誠出版
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

江戸・東京語の否定表現構造の研究 (エドトウキョウゴノヒテイヒョウゲンコウゾウノケンキュウ)

語学・辞事典
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:勉誠出版
A5判
288ページ
定価 7,800円+税
ISBN
978-4-585-28041-5   COPY
ISBN 13
9784585280415   COPY
ISBN 10h
4-585-28041-3   COPY
ISBN 10
4585280413   COPY
出版者記号
585   COPY
Cコード
C3081  
3:専門 0:単行本 81:日本語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年5月21日
最終更新日
2018年5月21日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

「否定」をあらわす文末表現は、他者への配慮・表現論的機能・文法カテゴリーなど、様々な要素が複雑に絡み合った述語構造を持つ。
『浮雲』『小公子』『金色夜叉』といった明治文学を対象に、文法的形式と意味・機能の両面から、その史的変遷にアプローチ。
「言文一致運動」に代表される過渡期の言語実態を、日本語学的な視点からあぶりだす、刺激的な文法・文体論!

目次

まえがき

序章
 1 研究目的
 2 分析対象
 3 調査資料
 4 本書の構成

第1部 近世後期から明治期にかけての否定表現の系譜
第1章 近世後期江戸語における否定表現
 1 近世と江戸語
 2 近世後期江戸語における否定表現についての先行研究
 3 近世後期江戸語における否定表現の研究―『仮名文章娘節用』
第2章 明治期東京語における否定表現
 1 明治期東京語の概観
 2 明治期における否定表現に関する先行研究
 3 明治期における否定表現の認識―アストン(1888)『日本口語文典』第四版
 ○資料 アストン『日本口語文典』第四版(1888)の翻訳(「否定」に関する部分)
第3章 第一部のまとめ

第二部 否定表現構造における否定要素と文法カテゴリ
第4章 丁寧体否定形マセヌからマセンへの交替
 1 はじめに
 2 丁寧体否定形のマセヌとマセン
 3 文末での丁寧体否定表現
 4 まとめ
第5章 丁寧体否定形マセンとナイデスの併存
 1 現代語のマセンとナイデス
 2 テーマ設定の理由
 3 ナイデスについての先行研究
 4 調査対象
 5 調査結果と分析
 6 まとめ
第6章 複数の否定要素を含む述語部の構造
 1 複数の否定要素からなる述語部構造の特質―二葉亭四迷『浮雲』
 2 述語部否定構造の文法化―尾崎紅葉『金色夜叉』
第7章 否定表現構造と文法カテゴリー
 1 述語部否定構造における文法カテゴリーの結合―若松賤子訳『小公子』
2  若松賤子の翻訳における「丁寧・否定・過去」からなる述語部の構造
第8章 第二部のまとめ

終章
 1 結論
 2 今後の課題

参考文献
あとがき
索引

著者プロフィール

許哲  (ホチョル)  (著/文

1969年生まれ。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現在、朝鮮大学校外国語学部教授。専門は日本語学(明治時代語の史的研究)。
主な論文に、「明治東京語におけるマセヌからマセンへの交替について」(『明治大学大学院文学研究論集』第30号、2009年2月)、「『金色夜叉』本文の助動詞の異同について」(共著、『日本近代語研究5』、2009年10月)、「明治期における否定表現の認識―アストン『日本口語文典』第四版(1888)をもとに―」(『明治大学日本文学』第38号、2012年4月)、「若松賤子訳『小公子』における「丁寧・否定・過去」の諸表現―マセンカッタからマセンデシタを経てナカッタデスへ―」(『朝鮮大学校学報26』2016年6月)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。