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世界のなかの子規・漱石と近代日本
発行:勉誠出版
A5判
192ページ
定価
2,800円+税
- 書店発売日
- 2018年7月20日
- 登録日
- 2018年6月29日
- 最終更新日
- 2018年7月28日
紹介
正岡子規は、写生や俳句をどのような表現手法として考え、確立させ、創作を続けたのか。そしてそれは、夏目漱石にどのような影響を与えたのかを詳細に考察。
同時に、子規・漱石をはじめとした日本文学の翻訳状況や、世界からどのように読まれているのかの考察、近代文学と近代史をつなぐ論考から、近代日本をも再考する。
目次
はじめに
Ⅰ 子規・漱石の近代
写生の変容―子規と漱石における表象の論理 柴田勝二
『竹乃里歌』にみる明治二十八年の子規 村尾誠一
文学する武器―子規の俳句革新 菅長理恵
【座談会】子規と漱石の近代日本 柴田勝二×村尾誠一×菅長理恵×友常勉
Ⅱ 世界から読む近代文学
「世界名著」の創出―中国における『吾輩は猫である』の翻訳と受容 王志松
子規と漱石―俳句と憑依 キース・ヴィンセント
永井荷風「すみだ川」における空間と時間の意義 スティーヴン・ドッド
【特別寄稿】フランスで日本古典文学を研究すること、教えること 寺田澄江
Ⅲ 文学と歴史の近代
痛みの「称」―正岡子規の歴史主義と「写生」 友常勉
「草の根のファシズム」のその後 吉見義明
社会的危機と社会帝国主義―「草の根のファシズム」と日本の1930年代 イーサン・マーク
上記内容は本書刊行時のものです。