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出版者情報
思想の免疫力
賢者はいかにして危機を乗り越えたか
- 書店発売日
- 2021年8月12日
- 登録日
- 2021年6月29日
- 最終更新日
- 2021年8月6日
紹介
「新型コロナは風邪」「外出自粛や行動制限は無意味だ」
「新型コロナは夏には収束する」などと
無責任な言論を垂れ流し続ける似非知識人よ!
感染拡大を恐れて警鐘を鳴らす本物の専門家たちを罵倒し、
不安な国民を惑わした言論人を「実名」で糾弾する!
危機の時にデマゴーグたちに煽動されないよう、
ウイルスに抗する免疫力をもつように、
確かな思想と強い精神力をもつ必要があるのです。
思想の免疫力を高めるためのワクチンとは、
具体的には、良質の思想に馴染んでおくこと、
それに尽きます。――――――中野剛志
専門的な医学知識もないのに、
「コロナ脳」「自粛厨」などと
不安な国民をバカにしてるのは誰なのか?
新型コロナに関してデマ・楽観論を
流してきた「悪質な言論人」の
責任を追及する!―――――――適菜収
目次
はじめに―――デマゴーグに対する免疫力 中野剛志
<第一章> 人間は未知の事態にいかに対峙すべきか
言葉の限界について
なぜ丸山眞男を批判するのか
小林が指摘した近代的思考の暴力
封建社会と市民社会
文学の裏には政治がある
人間は政治的動物である
政治家は「顔」で判断しろ
顔と同じで文体も誤魔化せない
<第二章> 成功体験のある人間ほど失敗するのはなぜか
「型」や「文体」の重要性
制約のあるところに「自由」がある
「意は似せ易く、姿は似せ難し」
イチローと宮本武蔵
二宮尊徳の「書物の読み方」
イデオロギーはものの本質を見えなくする
僕は馬鹿だから反省なんぞしない
人間は同じパターンで間違いを繰り返す
新型コロナの最も怖い症状
<第三章> 新型コロナで正体がバレた似非知識人
福沢が説いた「私立と自由」
「瘠我慢の説」とはなにか
京都大学大学院教授
人を説得することは可能なのか
「言葉の恐ろしさ」と自己欺瞞
「知識人ごっこ」の危うさ
<第四章> 思想と哲学の背後に流れる水脈
マイケル・ポランニーの「暗黙知」
「知っている」とはどういうことか?
「信じることと知ること」
「暗黙知」とは体得するもの
「馴染む」という知のあり方
<第五章> コロナ禍は「歴史を学ぶ」チャンスである
小林が語った秀吉の「朝鮮出兵」
歴史とは鏡である
学問は一代限りのもの
学問や思想が腐りやすい理由
教育者としての資質
<第六章> 人間の陥りやすい罠
「筆を折る」と宣言した大学院教授
M M T( 現代貨幣理論)と藤井聡
オウム真理教と知識人の悪ふざけ
日本をダメにした「朝生」言論人
時よ止まれ、おまえは美しい
現代の俗物図鑑
<第七章> 「保守」はいつから堕落したのか
議論とディベートを同一視する危険
ディベートからの悪い影響
日本が狂い始めた転換点
「根回し」は合意形成の必須要件
新自由主義という堕落
世代交代に期待できるか
「保守」が劣化した理由
「大衆」とはなにか
<第八章> 人間はなぜ自発的に縛られようとするのか
なぜグルを求めるのか
アルコールと理性の限界
「科学」に対する誤解
イスラムでアルコールが禁止されている理由
文壇バーと過剰な自意識
<第九章> 人間の本質は「ものまね」である
コロッケが偉大な理由
ミラクルひかると坂本冬休み
「ものまね芸」を無形文化遺産に
なぜ人は笑うのか
型破りと芸の本質
記憶も無意識のものまね
ピカソや伊藤若冲に見えていたもの
芸術は主観と客観を一致させる
偉大な芸術家や学者の顔が若いのはなぜ?
本質を見抜くトクヴィルの目
おわりに―――なにかを予知するということ 適菜 収
上記内容は本書刊行時のものです。