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思想の免疫力 中野剛志(著/文) - ベストセラーズ
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思想の免疫力 (シソウノメンエキリョク) 賢者はいかにして危機を乗り越えたか (ケンジャハイカニシテキキヲノリコエタカ)

社会一般
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四六判
304ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-584-13979-0   COPY
ISBN 13
9784584139790   COPY
ISBN 10h
4-584-13979-2   COPY
ISBN 10
4584139792   COPY
出版者記号
584   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年6月29日
最終更新日
2021年8月6日
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紹介

「新型コロナは風邪」「外出自粛や行動制限は無意味だ」
「新型コロナは夏には収束する」などと
無責任な言論を垂れ流し続ける似非知識人よ!
感染拡大を恐れて警鐘を鳴らす本物の専門家たちを罵倒し、
不安な国民を惑わした言論人を「実名」で糾弾する!

危機の時にデマゴーグたちに煽動されないよう、
ウイルスに抗する免疫力をもつように、
確かな思想と強い精神力をもつ必要があるのです。
思想の免疫力を高めるためのワクチンとは、
具体的には、良質の思想に馴染んでおくこと、
それに尽きます。――――――中野剛志

専門的な医学知識もないのに、
「コロナ脳」「自粛厨」などと
不安な国民をバカにしてるのは誰なのか?
新型コロナに関してデマ・楽観論を
流してきた「悪質な言論人」の
責任を追及する!―――――――適菜収

目次

はじめに―――デマゴーグに対する免疫力 中野剛志  

<第一章> 人間は未知の事態にいかに対峙すべきか
言葉の限界について
なぜ丸山眞男を批判するのか
小林が指摘した近代的思考の暴力
封建社会と市民社会
文学の裏には政治がある
人間は政治的動物である
政治家は「顔」で判断しろ
顔と同じで文体も誤魔化せない

<第二章> 成功体験のある人間ほど失敗するのはなぜか
「型」や「文体」の重要性  
制約のあるところに「自由」がある  
「意は似せ易く、姿は似せ難し」  
イチローと宮本武蔵  
二宮尊徳の「書物の読み方」  
イデオロギーはものの本質を見えなくする  
僕は馬鹿だから反省なんぞしない  
人間は同じパターンで間違いを繰り返す  
新型コロナの最も怖い症状  

<第三章> 新型コロナで正体がバレた似非知識人
福沢が説いた「私立と自由」  
「瘠我慢の説」とはなにか  
京都大学大学院教授  
人を説得することは可能なのか  
「言葉の恐ろしさ」と自己欺瞞  
「知識人ごっこ」の危うさ  

<第四章> 思想と哲学の背後に流れる水脈
マイケル・ポランニーの「暗黙知」  
「知っている」とはどういうことか?   
「信じることと知ること」  
「暗黙知」とは体得するもの  
「馴染む」という知のあり方  

<第五章> コロナ禍は「歴史を学ぶ」チャンスである
小林が語った秀吉の「朝鮮出兵」  
歴史とは鏡である  
学問は一代限りのもの  
学問や思想が腐りやすい理由  
教育者としての資質  

<第六章> 人間の陥りやすい罠
「筆を折る」と宣言した大学院教授  
M M T( 現代貨幣理論)と藤井聡  
オウム真理教と知識人の悪ふざけ  
日本をダメにした「朝生」言論人  
時よ止まれ、おまえは美しい  
現代の俗物図鑑  

<第七章> 「保守」はいつから堕落したのか
議論とディベートを同一視する危険  
ディベートからの悪い影響  
日本が狂い始めた転換点  
「根回し」は合意形成の必須要件  
新自由主義という堕落  
世代交代に期待できるか  
「保守」が劣化した理由  
「大衆」とはなにか  

<第八章> 人間はなぜ自発的に縛られようとするのか
なぜグルを求めるのか  
アルコールと理性の限界  
「科学」に対する誤解  
イスラムでアルコールが禁止されている理由  
文壇バーと過剰な自意識  

<第九章> 人間の本質は「ものまね」である
コロッケが偉大な理由  
ミラクルひかると坂本冬休み  
「ものまね芸」を無形文化遺産に  
なぜ人は笑うのか  
型破りと芸の本質  
記憶も無意識のものまね  
ピカソや伊藤若冲に見えていたもの  
芸術は主観と客観を一致させる  
偉大な芸術家や学者の顔が若いのはなぜ?   
本質を見抜くトクヴィルの目  

おわりに―――なにかを予知するということ 適菜 収  

著者プロフィール

中野剛志  (ナカノタケシ)  (著/文

中野剛志:
評論家。1971年、神奈川県生まれ。元京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治思想。96年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。01年に同大学院にて優等修士号、05年に博士号を取得。論文“TheorisingEconomicNationalism”(NationsandNationalism)でNationsandNationalismPrizeを受賞。主な著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞受賞)、『TPP亡国論』(集英社新書)、『日本の没落』(幻冬舎新書)、『日本経済学新論』(ちくま新書)、新刊に『小林秀雄の政治学』(文春新書)が絶賛発売中。『目からウロコが落ちる奇跡の経済学教室【基礎知識編】』と『全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】』(KKベストセラーズ)が日本一わかりやすいMMTの最良教科書としてベストセラーに。

適菜収  (テキナオサム)  (著/文

適菜収:
作家。1975年山梨県生まれ。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志・中野信子との共著『脳・戦争・ナショナリズム近代的人間観の超克』(文春新書)、『安倍でもわかる政治思想入門』、清水忠史との共著『日本共産党政権奪取の条件』、『国賊論 安倍晋三と仲間たち』、『日本人は豚になる 三島由紀夫の予言』(以上、KKベストセラーズ)、『ナショナリズムを理解できないバカ』(小学館)、最新刊『コロナと無責任な人たち』(祥伝社新書)など著書40冊以上。

上記内容は本書刊行時のものです。